わたしは、【恋知する実存者】として生きています。
キリスト教徒として生きる、世俗教者(世俗の価値を追う者)として生きる、○○教の信者として生きる、というのとは、全く違います。
実存者=たった一人のこの私として生きるのです。
そして、すべての規準は、このわたしの内面=心にあります。
善美に憧れ、真実(ほんとう)とは何かを求める心は、人間だれにでもあります。育ちの影響で、それに目をつぶってしまう人はいるでしょうが、誰にも、よい(good)と美しい(beautiful)に憧れ、真実(truth)を求める心は、先天的に備わっています。
何かに、誰かに頼って生きるのはなく、わたし自身の内なる座標軸を規準にして生きるのが人間ほんらいの生き方です。
みなが、【恋知する実存者】として生きるようになれば、人類は、新たな段階に進みます。宗教的な生ではなく、世俗価値に従う生ではなく、恋知する実存の生が、深い幸福を生む条件です。
2023年 4月 15日 五反田アイアイスクールでの講演と対話の会で。
(次回は7月22日・土 お問い合わせは、NPO法人アイアイスクールまで)
武田康弘