わたしは、かつて、幾度かテレビで話をしたり(教育思想や白樺派関連)取材を受けましたが(管理教育批判の市民運動では一日中追いかけられた)、それは、わたしの思想や活動を相手側(NHKやで日本テレビ)が伝えたくてしたことでした。わたしへの敬意がありました。
ところが、いまのテレビ局は、教育や思想の実践を「優れた考え方や活動」として伝える謙虚な姿勢はまるでなく、伝えるテレビ局の方が偉い!?というような態度です。そして批判的なるものは完全無視で、まったく取上げもしない。
シチズンシップに基づく活動は「市民レベル」に過ぎない?というような態度ですが、「国家レベル」は、内容的には市民レベルより低いものでしかないことが多いにもかかわらず、まるで、安倍や石原などの能天気な政治家に価値があるかのような見方しかできません。ちゃちで子どもじみた思想に過ぎないのが分からないようです。日本人の「思想音痴」は世界に例をみません。
何も見えていない、何も分かっていない証拠ですが、頭も心もほんとうに脆弱です。こういう人間ばかりを排出するのが、いまの「受験知」育成教育で、「表層リコウー本質バカ」を量産しています。東大生の表層知にはただ呆れるのみで、言葉だけのペタペタ頭脳には嘔吐をもよおします。日本人の「東大病」「東大教」は、カルト宗教レベルです。 東大病をめぐる対話ー色川哲郎(医師)、荒井達夫(参議院調査室)など
それにしても何も見えない表層的な頭脳=「言語バカ」ばかりの国では情けない限り。頭の芯を鍛えるのは、広義のフィロソフィーのみですが、それがまるでない。ゼロ。
武田康弘