安倍首相は、元旦の「東京新聞」トップ記事にあるように、途上国へも積極的に武器輸出をする方針ですが、その首相が、所信表明で、世界平和に積極的に貢献していくと言います。
子どもでも分かるひどく矛盾した話ですが、それを堂々と行うことができるのは、首相の観念に巣食うなにかの「妄想」ではないかと思われます。その点、首相自身はどのように考えているのか?
日本国民と日本企業を、「死の商売人」にすることは、許されないはずです。平和主義に立つ日本国家と武器輸出は、二律背反というほかありません。
安倍首相は、国民と世界の人々に明瞭に説明する義務があります。きちんと答えなくてはいけません。
武田康弘(元「参議院行政監視委員会調査室」客員調査員ー哲学講師)