大島久子さんは、今年で98歳ですが、お電話での声も大きく張りがあり、若若しいです。
久子さんは、柳兼子さんのただ一人の内弟子で、駒場の民芸館に一緒に住まわれていた方です。柳と志賀直哉は姻戚関係でしたので、志賀も頻繁に訪れてその話をよく聞いていて、わたしに面白い話をいくつか教えてくれました。
わたしの書いた「柳宗悦への見方」や「恋知1章2章」や「わたしと共和制ー楽しい公共社会を生むために」などについて、お褒めのお手紙を頂いたり、賛同のお電話を頂いたりで、励まされます。故松橋桂子さん(清瀬保二さんのお弟子で「柳兼子伝」の著者)のご紹介で、もう20年以上のお付き合いです。たいへんなお嬢様とのことで(松橋さんからのお話)、他人の家に遊びに行ったことは一度もないそうですが、はじめて、拙宅に遊びに来られました。長時間お話して意気投合しましたが、名誉なことだと思いました。
その大島久子さんから、とても貴重な本をプレゼントされました。以下に写真を載せます。柳兼子さんの1933年(昭和9年)の著作です。
この後、ベートーヴェンの歌曲本も出す予定でしたが、時代状況が悪くなり、果たせなかったとのことです。
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以下は、大島久子さんからの今年の年賀状ですが、98歳になるとはとても信じられません(驚)
武田康弘