岸信介は、中国を侵略して満州国をつくり麻薬で大儲けをして財を築き、東条英機と共に対米戦争を決定した中心者で、戦後もなお「日本の戦争は正しかった」と主張していましたが、その孫でお爺さん子であった安倍晋三は、半ば以上「戦前回帰」に成功し、いま、自衛隊は、日本軍と名乗って堂々と活動しています。同盟国である韓国とも摩擦を起こしていますが、その態度は、安倍晋三少年の願い通り、お爺さんの無念を晴らし、堂々たる日本軍としての威厳をもち、戦後は終わった!を現実のものとしています。
アメリカ軍に言われる通りに行動し、日米軍の共同で中国封じ込めの戦略を愚直に遂行し、対中国戦争のシュミレーションの業務を自衛隊では日常的に行っています(担当者から直接に話を聞きました。ロシアとの戦争のシュミレーショもしているとのことです)。
そのために鰻登りの軍事費をかけています。
中国は、もし日本が友好国として振る舞えば(かつての小沢一郎路線。石橋湛山→田中角栄→小沢一郎)、敵国として対中国戦争の準備などする必要はないのです。軍事化路線から転換すれば、日本の福祉・医療・教育へは多額のお金を回せます。領土問題を棚上げにして、友好関係さらに同盟関係をつくれば、桁違いのお金が入り、桁違いの安全が確保できます。アメリカ命ではなく、アメリカとも対等な同盟関係にすればよいだけです。簡単なことができないのは、日本は正しい!悪いのは韓国、中国、北朝鮮だ、というイデオロギーで凝り固まったいるからです。国家エゴ=威張り=強国路線は、ほんとうに大損なのです。きちんと「イエス」といい「ノー」といえる正常=健全な国家になるための努力をしたいものです。それが皆の得です。
武田康弘(元参議院行政監視委員会調査室客員調査員)