思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

マーラー:交響曲第8番  壮年の小沢征爾指揮・ボストン交響楽団による演奏。

2012-02-18 | 趣味
アマゾンにわたしの感想を書きました。

繊細で濃やか、憧憬に満ちた得難い高揚感

2012/2/18
By 武田康弘 "タケセン" (千葉県我孫子市)

マーラー:交響曲第8番 (CD) 小沢征爾指揮・ボストン交響楽団

初出時から聴いてきました。数多くの8番を持っていますが、この小沢盤は、他に変え難い美質があります。繊細で優しさに満ち、実に濃やかです。終楽章の人間味に溢れた高揚感は独自の世界で、全身が痺れます。欧米人の豪気さとは対照的ですが、傷つき易いマーラーの心を体現した音楽で、この曲の本質を照らす演奏の一つであることは間違いないと思います。大編成の音響的な興味よりも、内なる心の音楽を聴きたい人には大いなるよろこびです。このような憧憬に満ちた演奏は、今後は出ないのではないでしょうか。わたしは今は小沢ファンではありませんが、これはお薦めです。
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2 コメント

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9番の傑作、8番の美しさ (タケセン)
2012-02-25 15:26:48
きたろうさん
9番の名曲、と一般に言われるわけですが、確かに8番の美しさの共通も面白いですね。
わたしもみな大好きです。
ブルックナーの8番は最高傑作でが、これは他の9番と同じ位置付けになりますね。
わたしは音楽を聴かない日はありませんが、たぶん、きたろうさんも同じなのではないですか?
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8番 (きたろう)
2012-02-24 15:31:45
私は、多くの交響曲の中でなぜか8番に好きなものが多いです。ベートーベン8番第1楽章の澄みきった明るさ、ドボルザークの8番の第4楽章の軽やかなリズムなどが好きです。しかし、なんと言ってもシューベルトの未完成の第2楽章が好きですね。

マーラーは東洋的な雰囲気がなんとなく感じれれます。
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