今日は、自家の寺=真浄寺にお参り・墓参りに行きました。
わたしは神社に初詣(=明治中頃からはじまった新しい習慣)にはいきません。
今年は、親鸞生誕850年。浄土真宗が茨城の稲田で開宗されてから800年です。
NHKが昨年はじめて大河ドラマのラストで『承久の乱』を取り上げ、後鳥羽上皇の悪行をクリアーにしましたが(三谷幸喜脚本)、「義時を討て」と院宣を出した14年前に、後鳥羽は、留守中に女官二人が念仏宗に帰依して出家したのを恨み、罪状も問わずに【親鸞の兄弟子4名を死刑】とし、法然を含む門下の8名(含む親鸞)を島流しとしました。
日本史上、死刑が実行されたのは、これが初めてで、しかも罪状も告げられず、取調べもなく、いきなり死刑執行となりました。この大事件に対して、親鸞は主著「教行信証」の末尾で、後鳥羽や順徳を名指しで厳しく批判し、許されないことであると糾弾しています。
親鸞は兄弟子にあたる北条政子の供養に尽力しました。義時の長男の二代目執権泰時に頼まれてのことで、泰時の息子の一人は、親鸞が稲田から京都に帰る(後鳥羽朝廷全員が処分され、全国の荘園もすべて没収された為に可能となった)直前に、親鸞に帰依し浄土真宗の寺を開基しました。
武田康弘