人生の裏側

人生は思われた通りでは無い。
人生の裏側の扉が開かれた時、貴方の知らない自分、世界が見えてくる・・・

22歳の私へ

2014-12-03 17:21:41 | 詩的文章
久しぶりだなあ…本当に久しぶりだよ
何度も会ってるつもりだったけど、本当に久しぶりに君に出会えたよ
相も変わらず、ひょろひょろじゃあないか
ちゃんとメシ食っているのか
おっと、オヤジみたいな口訊いてゴメンな
そう言えば、あん時オヤジと派手にやりあって
親子の縁切るとか、どうとかモメてたっけなあ
何だかドサクサまぎれに一人暮らし始めたんだよな…

知らなかったよ
僕は君のことは全部分かってると思ってた
何しろ君の知ってることで、僕の知らないことは無いはずなんだから…
でも35年も経っちまったんだよな
この月日の流れは、何かを見えなくしちゃったんだ
知らなかったよ…そして
思い出した
君の中でどエライものが動き出していたのを
このものは…ホントに…
君の手に負えるもんじゃない
…ただ見てる他何も出来やしないんだ
そして…このものが表に出ようとしたのなら
それに委ねる他何も出来やしない
ただ見守っているだけ…
このものは誰にも捉えることが出来ない
でも…僕は初めて知ったよ
君は何もかも分かっていたんだ
君の自信無さそうな生き様が、自覚を与えなかっただけだったんだ

僕は今、魂を揺さぶられながらこれを書いている
そして…僕たちは一つになれたよ
何故なら…あん時の君も魂を揺さぶられていたんだから
35年の月日はまるで電車から観てる景色みたいに、通り過ぎて行く
もはや、ここには…時間も空間も無い
今、ここばかりじゃないか
僕は知らなかった
君がこのものをずっと守り続けていたなんて
いつまでも抱きしめてあげたいよ
ありがとう
コメント
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