いやあ、暑いです…夏本番です。
今、一番仕事がやりづらい人はピースのアシスタントの方でしょうが、仕事あまり頑張りたくありません…。
暑いときはクーラーの効いた映画館で…というのは今じゃ想い出だけの話で、ロードショーを観に行ったなんていうのはいつ以来無いだろ…
5年くらい前にミニシアターでアルゼンチン・タンゴのドキュメンタリー映画を観ましたけど、あれはあくまで異例というべきです…
これは明らかにレンタルビデオやネットの普及の影響であるのは言うまでもありません。
そうでなくても私は学生の頃、30数年前からロードショーに行く機会はめっきり減ってきました。
貧乏で入場料が高いから?…勿論それもありますが、ミニシアターというか、あまり今じゃ言われなくなった感のある、自主上映会にハマった為だろうと思います。
なんといっても、あの如何にも場末といった、こじんまりとした見世物小屋のような雰囲気…あれこそ私は映画館の原点じゃないかと思ってます。
最初に観たのは、確か今は無き新宿アートビレッジでマルクス兄弟(知ってる?史上最強の喜劇役者の声も高い米国のトリオです。長兄のグルーチョは五井先生の兄弟かと思ってしまう…)の「オペラは踊る」「二丁拳銃」の二本立てだったと思います。
確か私の記憶では、上映前、余興か何か知りませんが、白塗り集団によるケッタイな前衛劇みたいなのを見せられて、頭がグジャグジャになりそうになったのを覚えてます(笑)…あれはホラー映画よりコワイです(笑)
この会場にはその後も何度かお世話になり、その後もヒットラーもぶっ飛んだ?という、同じマルクスの「吾輩はカモである」、「カリガリ博士」(これは自主上映会では定番の戦前のドイツ映画。表現主義がどーたら、こーたらなど知ったこっちゃないですが…)「フランケンシュタインの花嫁」(本当の意味で”怪物を造った男”ボリス・カーロフ!これは小生、何十年も待ち焦がれていたものです)など…
その後関西に移ってからは、雑誌「ぴあ」を片手に大阪、京都を股にかけあちこちの小屋巡りをしました。
「吸血鬼ノスフェラチュ」(これも定番ドイツ映画。最近、ムルナウ監督の遺骨が盗まれるという怪事件が起きました)「アッシャー家の末裔」(同フランス映画)おや、ホラー映画のクラシックばっかりではありませんか?しかもサイレントです。
これは理由が有って、冒頭に書いたとおり、夏場に重なることが多く納涼を求めるためでもあり、またあの小屋が実にそれにマッチしているからです。
でもそればかりじゃありません。「ヴァリエテ」「ドクトル・マブゼ」「戦艦ポチョムキン」(モンタージュ!)…
これを読んだらもう、静まり返るしかない? サイレント映画ばかり…て、わけでもないし、90年代以降は邦画の比重も増えてきました。
何にせよ、ハッキリしているのは例外なしに古典的な映画ばかりだという事です。
これは私の架空の親友ミスター・レトロこと”すぎた”からいつもカビくさいレクチャーを受けているためです。
私は彼よりは新しいものに対する柔軟性は持ってる方だと思いますが、それでも印象に残っている映画といったら、ほとんど音が出ようと、出まいと白黒画面ばかりと言わざるを得ません。
「キングコング」「猿人ジョー・ヤング」「フランケンシュタイン」(モンスタージュ?)の洗礼があまりに強烈だった…という事なのでしょう。
(とりわけ白と黒のコントラストの妙~これが人生の表側と裏側のはざまに浮かび上がるのです~がくっきりと描かれるのが、ドイツ古典映画です)
そして、小屋で観た映画は、すべて例外なしに私にとっては名画です。
これはもう、流行とか話題作りのため、という邪道(!)からでなく、純粋に観たい映画を観に行ってる訳ですから当然のことです。
これは人生の裏側からの知られざる指令…”好きな事をしろ”から来ているのです…。
今、一番仕事がやりづらい人はピースのアシスタントの方でしょうが、仕事あまり頑張りたくありません…。
暑いときはクーラーの効いた映画館で…というのは今じゃ想い出だけの話で、ロードショーを観に行ったなんていうのはいつ以来無いだろ…
5年くらい前にミニシアターでアルゼンチン・タンゴのドキュメンタリー映画を観ましたけど、あれはあくまで異例というべきです…
これは明らかにレンタルビデオやネットの普及の影響であるのは言うまでもありません。
そうでなくても私は学生の頃、30数年前からロードショーに行く機会はめっきり減ってきました。
貧乏で入場料が高いから?…勿論それもありますが、ミニシアターというか、あまり今じゃ言われなくなった感のある、自主上映会にハマった為だろうと思います。
なんといっても、あの如何にも場末といった、こじんまりとした見世物小屋のような雰囲気…あれこそ私は映画館の原点じゃないかと思ってます。
最初に観たのは、確か今は無き新宿アートビレッジでマルクス兄弟(知ってる?史上最強の喜劇役者の声も高い米国のトリオです。長兄のグルーチョは五井先生の兄弟かと思ってしまう…)の「オペラは踊る」「二丁拳銃」の二本立てだったと思います。
確か私の記憶では、上映前、余興か何か知りませんが、白塗り集団によるケッタイな前衛劇みたいなのを見せられて、頭がグジャグジャになりそうになったのを覚えてます(笑)…あれはホラー映画よりコワイです(笑)
この会場にはその後も何度かお世話になり、その後もヒットラーもぶっ飛んだ?という、同じマルクスの「吾輩はカモである」、「カリガリ博士」(これは自主上映会では定番の戦前のドイツ映画。表現主義がどーたら、こーたらなど知ったこっちゃないですが…)「フランケンシュタインの花嫁」(本当の意味で”怪物を造った男”ボリス・カーロフ!これは小生、何十年も待ち焦がれていたものです)など…
その後関西に移ってからは、雑誌「ぴあ」を片手に大阪、京都を股にかけあちこちの小屋巡りをしました。
「吸血鬼ノスフェラチュ」(これも定番ドイツ映画。最近、ムルナウ監督の遺骨が盗まれるという怪事件が起きました)「アッシャー家の末裔」(同フランス映画)おや、ホラー映画のクラシックばっかりではありませんか?しかもサイレントです。
これは理由が有って、冒頭に書いたとおり、夏場に重なることが多く納涼を求めるためでもあり、またあの小屋が実にそれにマッチしているからです。
でもそればかりじゃありません。「ヴァリエテ」「ドクトル・マブゼ」「戦艦ポチョムキン」(モンタージュ!)…
これを読んだらもう、静まり返るしかない? サイレント映画ばかり…て、わけでもないし、90年代以降は邦画の比重も増えてきました。
何にせよ、ハッキリしているのは例外なしに古典的な映画ばかりだという事です。
これは私の架空の親友ミスター・レトロこと”すぎた”からいつもカビくさいレクチャーを受けているためです。
私は彼よりは新しいものに対する柔軟性は持ってる方だと思いますが、それでも印象に残っている映画といったら、ほとんど音が出ようと、出まいと白黒画面ばかりと言わざるを得ません。
「キングコング」「猿人ジョー・ヤング」「フランケンシュタイン」(モンスタージュ?)の洗礼があまりに強烈だった…という事なのでしょう。
(とりわけ白と黒のコントラストの妙~これが人生の表側と裏側のはざまに浮かび上がるのです~がくっきりと描かれるのが、ドイツ古典映画です)
そして、小屋で観た映画は、すべて例外なしに私にとっては名画です。
これはもう、流行とか話題作りのため、という邪道(!)からでなく、純粋に観たい映画を観に行ってる訳ですから当然のことです。
これは人生の裏側からの知られざる指令…”好きな事をしろ”から来ているのです…。