人生の裏側

人生は思われた通りでは無い。
人生の裏側の扉が開かれた時、貴方の知らない自分、世界が見えてくる・・・

もしかして35?

2015-08-01 00:01:24 | 人生の裏側の図書室
この図書室では原則としてメジャーな本は取り上げない方針です。
しかしです…これは一寸看過出来そうにありません。
何しろ今を時めく大先生のものなのですから…
といっても、今紹介しようとしているのは件の本ではなく、先生の愛書にまつわるエッセイ集です。

又吉直樹著「第2図書係補佐」(幻冬舎よしもと文庫)

(第2…補佐…何という奥ゆかしさでしょう!忘れられた日本人の美学を思い起こされるではありませんか?メジャー云々と言っても、この方はノーベル文学賞を授与されたとしてもメジャーな佇まいは似合わないでしょう。)
私はまず先生に感謝したい事が有ります。
先生によって危うく邪道に陥らずに済んだからです。
私はこのコーナーで身の程知らずにも書評のマネごとなぞ書こうと、試みようとしていたのです。
自分自身にその事を尋ねても、ホントはそんなの書きたくないのです。
”読みたい人はどうしたって自分で触れて、求めて勝手に読むだろう…お前自身書評なんか見て本を買ったことなど一度だって無かったくせに…”
そうだったんだ! ある人の書物との出会いは書物のミューズに委ねるべきで、アカの他人が評論家のような顔して出しゃばったらイケナイんです。…
という訳で、この本は先生による書評集ではありません。
”本を読んだから思い出せたこと、本を読んだから思い付いたこと、本を読んだから救われたこと”(著者)を自由に綴っているのです。
私はさぞかし先生が敬愛してやまない、太宰治の作品がズラッと並ぶのかと思いきや、古典から最近のものまで実に多岐に渡っています。
ただ”アレッ、無いゾ!”と私の勝手な先生に対するイメージで、”何で取り上げられてないんだろ?”と思った作家がいます。
それはドストエフスキー。 自意識過剰の先生が、自意識の行き着くところ、”地下室”についてどう感じておられるのか…(どっかで触れているのかもしれませんが)一度接してみたいと思うんであります。(以上身勝手な思い込み)
ところで、この本は枕頭の書として最適だな、などと寝つけに読んでいたのですが、あるところで思わず "エッ!"と眠りマナコがおっ広がった事が有りました。
”これはもしかして恐るべき予言の書なのではあるまいか…”
それは先生が二十六歳の時、横浜で占い師に観てもらった、という件です。
その手相占い師はズバズバと先生のことを言い当て、「アナタの手相は偉人と犯罪者に多いの。大成功するか大失敗するかどっちかだね」とか言って、最後に「26…27…34…35あっ!」と、手を放したんだそうです。
35歳で何が起きるかは語られていません。自意識過剰な先生はやはりというか、ネガティブに受け取ったらしいです。
35?それってもしかして…1980(先生の生年)+35=わおっ!
私はこれ以上のことは何も申しません。
詳しくは関連サイトを検索してみてください。
先生は別のところで人からよく霊感者と言われるらしいのですが、キッパリと否定されてます。
だが私の非二元的持論は、”霊感者、霊能者は居ない…ただ霊感的な事が起きるだけ”というものです。
私は先生には何かのミューズが付いているように思えてならないのですがねえ…

何時か機会が有ったら先生に聞いてみたいことが有ります。
”死神というのは悪い霊なんですか、それとも守護霊かなんかですか?”と…

(今日の東京の最高気温、もしかして35度?)
コメント
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