人生の裏側

人生は思われた通りでは無い。
人生の裏側の扉が開かれた時、貴方の知らない自分、世界が見えてくる・・・

ボブ・ディランはいつ出る

2016-10-15 11:15:27 | 映画・音楽など
僕の世界が一挙に開かれた小2の頃、耳に残っているメロディ…
「風に吹かれて」
反戦だの、プロテストソングだの何のことだか分かりゃしない
そよ風に浸っているような美しいハーモニーだった…
歌ってるのは、PPMだって…
作者のことは全く知らない
その暮、ヒットチャートを独占していたビートルズに待ったを掛けたのは…
「朝日の当たる家」
あるアメリカのフォーク歌手の持ち歌だとか…
ジ・アニマルズ…ストーンズより早くブレークしたブルー・アイド・ソウル…
ミックもたじろぐ熱いヴォーカル…
だが、エリック・バードンはジャガーになれなかった…
時代は変わる…
みんな自分たちで曲を作り出していた…売れるのは”おりじなりちい”の時代の到来
一体、誰がやり始めたのだろう…

ボブ・ディランはいつ出てくるのだろう…

中2の頃、初めてニュー・ミュージック・マガジン(音楽雑誌)を読んでみた…
「ロック界のビッグ・スリー…ビートルズ、ストーンズ、ボブ・ディラン…」
ディランって一体誰だ?…そんな大御所なの?
そんな折、ラジオで初めて聴いたディラン…
何だか岡林信康とか吉田拓郎みたいな歌い方だなあ…
気が付けば…日本でも欧米でも色んな歌手があんな風に語るように歌っている…
これがロックの歌ってもんなのか…
一体、誰がやり始めたのだろう…

ボブ・ディランはいつ出てくるのだろう…

高2の夏、僕は子供の落書きのようなジャケットのレコード(ザ・バンド/ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク)を毎日聴いていた…

”光が僕に差し込んで来る
西から東へと
今にも僕は救われるんだ…” (アイ・シャール・ビー・リリースト)

かすれるような声が胸を締め付けるようだ
歌っているのは…リチャード・マニュエル(ザ・バンド)
作者は…あのジャケットを描いたのは…

ボブ・ディランはいつ出てくるのだろう…

これはいい…早速僕のカラオケのレパートリーにしよう…
で、数日後…な、何…
ノーベル文学賞受賞!
”ローリング・サンダー”のような晴天の霹靂!
テレビではプロテスト・シンガー時代の映像ばかり…ディランの亡霊みたいだ
ディランにとって、とっくの昔に…”全ては終わった”(イッツ・オール・オーヴァー・ナウ、ベイビー・ブルー)というのに…

”あの時は老いぼれていたけど、今はもっと若い” (マイ・バック・ページス)

僕は初めてディランに会えたような気がする…
それにしても…

ボブ・ディランはいつ出てくるのだろう…












コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする