人生の裏側

人生は思われた通りでは無い。
人生の裏側の扉が開かれた時、貴方の知らない自分、世界が見えてくる・・・

愛は分けることが出来ない

2017-12-07 17:11:28 | 
"あなたが自分の中から愛が溢れ出てきたのは、どんな時だったか?"

と、ある時訊かれたことがあった
僕は路頭で鳴いている子猫を見てて、なんとかしたくなってたまらなくなった時、と答えた
それを聞いた相手は"たかが猫かi"と言いたげだった...
僕はごくシンプルにそう感じたことを伝えただけだったのに...

愛が溢れ出てくる時は全く突拍子もない
それまでのすべての物事の動き、こちらの思惑は中断してしまう
時間が止まってしまうかのよう...
その対象が何であるかなど他人や世の中が分かり得ようかi
理屈抜きに世界は、自分の目が釘付けになってしまったもの、
思いがそのトリコになってしまったものだけになってしまう
すべてのものは、そこに一つになってしまう...全一の世界
いつもテンデバラバラなこの世界は、そこで期せずして一つに、平和になる

何十年も前、あの娘に夢中だった、恋焦がれた...
数十年前は、あの美女に...
こないだは...
どの時でも思いは同じ...寅さんか陣川警部(相棒の先輩)みたいに...
彼女は運命の女性、唯一無二のひと...
今、又そんなひとが現れたら...やはり同じことだろう...
一体どのひとが唯一無二なのかって?
又ヤボなことをi
何十年前の今も、数十年前の今も、こないだの今もそうだった
すべての愛しい存在がそのひとに写し出される...他のひとは目に入らない
どのひとだとか、分けられるだろうか? 
それともOOの関係になったら、違ってくるだろうか、それとも...それは終わるだろうか...

古来、愛にはアガペー(神の人間への愛)、エロス(人間の他者への愛)がある、と言われてきた
アガペーは捉えられないと分からないもの、エロスはこちらから向けていくものだと、思ってはみたが...
どっちも捉えられてしまうものではなかったか...
見えるものに、見えないものに依るものだろうと、愛は愛ではないのか
神的なものなしにすべては無いとはいえ...
愛しいものを分けることが出来るだろうか?
右目と左目はどっちが大切か、など決められるだろうか
それは僕の中にあるものを表に顕にせずにおれないもの
こちらから思いを向けずにおれない...
そして、自分の所有にしようとした時、失ってしまうものなのだろうか?
喜びは苦しみになってしまうものなのだろうか?
愛は愛でないものになってしまうものなのだろうか?
それでも求めずにおれないもの...愛

世の中、愛でないものがなんと多く愛とされていることだろう...
愛は一つしかない...無条件に惹かれるもの
僕が一つになれるものだから...唯一無二のものに...
最愛のものとは言うけれど...愛は最愛のものしかないのかもしれない...
コメント
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