人生の裏側

人生は思われた通りでは無い。
人生の裏側の扉が開かれた時、貴方の知らない自分、世界が見えてくる・・・

愛に逃れる

2018-04-02 17:07:59 | 
「神は我らの避けどころ、力、悩みの時の強き助けなり。されば私は怖れない、地は変わり、山々は海の最中に揺るぎ落つとも」(旧約聖書.詩篇第46篇)

宗教やスピに深入りするようなことに対し、よく現実逃避のように言われたりします。
そう思われるような傾向も確かにあります。有るのか無いのか分からない観念に逃げ込んで、現実に向き合おうとしないようなことも...
だけど...現実って何だ?
置かれた現実ってのがあって、それがとても自分にとってツライもので、ひたすらそれを耐え忍んで、ガマンし続けることを余儀なくされなきゃならないものなのでしょうか?
現代はストレス社会と言われますが、心身ともそれで参ってしまわないほうが不思議なくらいですね。喫煙、飲酒、ギャンブル、あるいはクスリ...それらがずっと廃れる気配がないのも当たり前に思えます。
誰もが、そのツライ現実から逃げたがっているのです。この世の中では、ツラさ、苦しさから悲鳴をあげることすら許されないのでしょうか?
そうしてどんどん自分を傷つけて行ってしまいます。自分が傷ついている人は、私の回りにも見受けられますが、大概他者を傷つけるようになります。(中には、昔ヒドく傷つけられたにも拘わらず、何故だかそうならない稀有な、奇特な人物も居りますが...)
この社会は、こういう負の連鎖がずっと繰り返されているのです。これが一応の現実なのでしょう。
しかし、現実というもの...置かれた状況というものは、ずっと動かし難いもので、そうであるように生きていかなきゃならないものなのでしょうか? そこから逃げたら人生は負けになりますか? 私のようにいつも泣き言みたいなことを言ってたら、人生の落第者、社会の不適格者ですか?
人が言ってる人生、社会、世の中など、落第しようと、不適格だろうと構やしないだろう...この人生とはあなたや私のためにあるのですi
私は如何にこの世の中の声という、神のご託宣に従わされてきたことでしょう。どこに有るのか分からないアイデンティティみたいなものを守ろう、みたいに...
"私は宗教、スピと関わってきたので、高い精神状態にあるので、揺れ動く感情を抑えることが出来るし、ネガティブな思いに沈み込むことも無い..." だってえ...
"んな訳無いだろーっi" そう思っている人が居るとしたら、私のことを全く知らない人です。
霊的な成長なんてどころか、十代後半からおそらく成長が止まってしまっているのでしょう。大体私はそういう世界に足を突っ込んでいたかも知れませんが、成長するための信仰、修行などはちっとも身に付けちゃいませんでした。
私には、ただいつの頃からか、"こうでなければならない"密閉空間に風穴が開けられたのです。
私はこの世の中に超然として生きている訳ではないので、それなりにストレスもあれば、傷もあります。どうしても人を許せなくなることもあります。
しかし、どうしようもない事態に陥っていても、すぐに風穴から心地よい、新鮮な風が吹き込んでくるのを感じます。
そうしたら、私はある動かし難い状況に置かれてしまいます。ある現実を受け入れざるを得なくなるのです。
"そうでなければならない"世の中が言っている現実は、"そうなっている、そうならざるを得ない"現実の前に霞んでしまいます。
"このままだと、自分が傷つく、他者も傷つける、魂が悲鳴をあげている..." それでも耐え忍び、逃げてはならないでしょうか?
精神的優位者のフリをしなければならないでしょうか? 
...なんてこと思っている間もなく、自ずともうひとつの現実に赴き、向き合おうとします。自ずと...そうなるのです。
それは逃避ではない...いや、逃避でもなんでもいい...自然な状態になることと言ってもいいでしょう。
自他を傷つけ、心身を病むことは、不自然な状態なのです。自分の中心、安心が見出だせず、何をしていいのか分からない状態なのです。
病気だったら、癒すことが先決なのです。世の人は真っ先にしなきゃならないことに不明なのでしょうか?
どこにも逃げ道が見出だせなくなり、八方塞がりに陥っていた頃、美しい夕日、心地よい風などによって、自ずと思いのガンジガラメが解かれ、ラクにさせられことを思い出します。
そうとは知らずに、無くてならないもののことを示されていたのかもしれません。
世の中は、本当にそれ無くして自分が自分で無くなるようなものを知らないのです。
それは愛かもしれない...
傷つくのなら、それは愛ではありません。
それに逃れることは、生来から我々に与えられている権利ではないでしょうか?

コメント
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