からくり出張所

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吉祥寺北裏鉄道4月運転会

2009年04月19日 22時07分39秒 | ライブスチーム

 本日は、40日ぶりの吉祥寺北裏鐡道運転会でありました。久しぶりなのでいつもになく賑賑しい運転会となり、午前中は線路が大混雑でした。こんな時は様子見しながら雑談です。同好の士が集まって「あーでもない、こーでもない」の話しに花が咲き、時の経つのも忘れる一日となりました。しっかり充電した気分です。

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これは蒸気アップ中のA3フライングスコッツマンです。後方はBR44。

特に本日の特集はこの写真にあるような三気筒蒸気機関車大集合でした。三気筒の蒸気機関車があるのかと一般の方は思うのが当たり前、国鉄では唯一C53という機関車が三気筒でした。しかしながら動作原理や製造技術を突き詰めて採用しなかったので徒花で終わってしまったようです。 ところが欧州には優秀な三気筒・四気筒蒸気機関車が様々な方式で開発されて運用に供されていました。 ここ北裏鐡道でも45mm三気筒蒸気機関車を集結させて運転を楽しもうと云うことになりました。アスターの三気筒機関車がこれほど集まるのは日本はおろか世界でも此処だけと自負しています。実はもう一両BR44が来るはずでしたが、ドック入りしたようです。普通の写真では珍しくないので模型の裏側を紹介します。グリスまみれの汚い光景は御容赦下さい(苦笑)

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Dc041922 A3 Flying Scotsman 2002年アスター製

中央エンジンの弁装置はGresley式です。これは国鉄のC53 に使われたものですが、この模型ではこれを実現しています。Dc041910

A4 Mallard 1984年アスター製

中央の弁装置は押した方向に回るスリップリターンクランクなので大変シンプルです。カットオフ44%、水抜けの悪い原因のようです。そうそう、左右の外側エンジンは日本でもポピュラーなワルシャート式弁装置です。

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BR44 1985年アスター製

この機関車も中央はスリップリターンクランク式弁装置です。水抜けはよくありません。ピストンが上部にあるので第一動輪軸をクリアするために斜め上方に向かって動作します。5軸の軸バネが全て燐青銅の板バネであったのには恐れ入りました。 猛烈な排気音、銘品でした。

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Spam Can 2006年アスター製

これは我が鐡道に属するものです。本物の弁装置は密閉ボックスに入れられた小型ワルシャート弁ですが、模型では三組のワルシャート弁をユニット化し最小限の調整で動くように工夫してありました。三気筒らしいスムーズな走行で、かつパワフルな機関車です。これで線路上の運転は二回目でしたが、まずは合格です。SOUTHENの客車をお借りしたOさんありがとうございました。

以上を見るとアスターの三気筒エンジンではスパム缶を除いて内部ワルシャート弁装置を完全に再現したものはないと云うことが分かりました。このようにアスター製品で盛り上がった北裏鐡道運転会でしたが、アスターさんもたまにはリサーチに来て今後の方向付けを探られたらいいのではないかと云う話もチラホラ出ておりました。

帰宅後の整備で安全弁のOリングからの僅かなエア漏れを発見し補修しました。前輪台車が前のめり気味です、これはこれから補修です。 線路を走らせると色々問題を発見できます。

そうそう、BR44に負荷をかけるべくA3を牽引して走行中に突然脱線転覆するという珍事が発生し、しかも私が動画で撮っているタイミングでした。そのおかげで原因判明。(笑) 事故にもかかわらず何事もなく復旧したのでホッとしました。

その他にも様々な機関車が走り回り歓声と笑い声の絶えなかった一日でありました。、本日のメインイベントを中心に紹介しました。