午前中は赤堤生涯学習センターのスタッフ会議がありました。いつの間にかサポートスタッフのサポートが外れてしまい本チャンへ・・・・酔考さんは会計担当へ、お互いにトホホホでありますが、無理せず頑張りましょう。この件はまた別途ご紹介致します。(汗)
ところでこの数日の私のニュースは、イギリスで蒸気機関車が新規製造されたという話であります。企業というよりNPOのような組織が製造したという立派なものです。 実はこの話については全く知りませんでした。 本日、4月25日(土)は、JR九州の熊本-人吉間にもと「あそボーイ」だった8620が大改修を終えて「人吉号」として新生復活する日であることが気になっていました。 8620をほとんど作り直したJR九州も偉いのですが、真っさらの蒸気機関車を作った英吉利は更に立派であります。 国鉄マンのお宝である蒸気機関車D51の空釜を焚いてしまったという大事故を見るにつけてJR東日本は、英吉利の鐡道愛するマンの皆様の爪の垢を煎じて飲むことをお薦めしたいものです。駅ナカお金儲けやDBのことばかり気にしすぎなのかも知れません。噂ではボイラーがほとんど駄目になったのでしばらく復活できないようですね。産業記念物の機関車の修理模様もしっかり知らせて欲しいのですが、なかなか出てきません。
それはともかくイギリスで新調された蒸気機関車は、A1という車輪配置4-6-2のパシフィックです。日本のC57と同じ型式ですが、フレーム内にもう一気筒備えた三気筒エンジンです。従って普通の二気筒機関車出力の1.5倍あります。更に120度位相で動作するエンジンは出力配分のバランスを採り易いので滑らかで高速走行が期待できます。日本には戦前コピー製造したC53という機関車がありますが、製造・維持ノウハウを十分習得しないまま運用したので評価は今一つでした。ところがこの型式の機関車はいまだに敗れない蒸気機関車スピード世界記録を持っているのです。イギリスの流線型A4マラード号という機関車が1938年7月3日に時速126マイル(時速202.7Km)という記録を歴史に刻んでいます。
というように想いはどんどん広がります。 随所に新技術を取り込みつつ蒸気機関車を新調するイギリスの底力には感心します。蒸気機関車発祥の地という誇りと大英帝国を作り上げた原動力である蒸気機関に対する親しみがあるのでしょうか。
翻って我が国をみると、A1製造に要した費用は6.3億とか、金だけの問題ではありませんが、昔の故郷創生資金を数か町村でまとめれば二度はじけたバブルを越えうる蒸気機関車を何台か作っておけたのにと考えてしまうニュースでした。
蒸機の新調と更には三気筒エンジン製造は数十年先まで継承できる技術を育てたことでしょう。伊勢神宮の式年遷宮にも通じる話です。技術は30年で途絶えてしまうというお話です。
著作権がよくわかりませんので写真を掲載できません。冒頭のニュースサイトには動画もありましたので興味のある方はご覧下さい。イギリスの正規サイトは
To build and operate a Peppercorn class A1 Pacific steam locomotive
です。こちらには更に詳しい話がありました。もうしばらくすると人吉号の話とともにメディアに登場することを期待しています。