久しぶりの雨です。恵みの雨だと思うのですが、休日の雨は勿体ないなと思ってしまうのは人の身勝手なところでしょうか?このところ色々あって疲れ気味ですので丁度いいおしめりなんですけど・・・・
明日は吉祥寺北裏鐡道運転会ですが、家の模様替え等々で動けないので欠席します。それにWestern Maryland SHAY がまだ完成にほど遠いので楽しみは次回へ引き継ぐことにします。
と云うことでこんな時にはシリーズものにしたつもりの運転室拝見を書いてみます。前回は英吉利と仏蘭西の四気筒機関車でしたが、今回は日米の大型機を紹介してみます。亜米利加の2-8-4Berkshire、日本は2-8-2 D51半流線型蒸気機関車です。本物はいざ知らず、アスター製の両者はほぼ相前後して市場に出たので両者の運転の仕掛けはよく似ています。 Berkshireが出て、その後改版して売り出されたのがD51半流線型ですが、内部構造には微妙に改善?改悪?されている箇所が見受けられます。両機関車の詳細は、Homepageの作成記録をご覧下さい。
実物でもそうですが模型にしても巨大なBerkshireです。テンダーがマレー型機関車に匹敵する大きさです。燃料タンクは市販の燃料用アルコールが一本入る500ccあります。従って50分は走行するので運転会の順番待ち泣かせの機関車です。亜米利加では72台ボギー貨車を引っぱって走ったという力持ちです。
これが運転席です。左は水位計、その上部に見えるレバーは通風弁、圧力計、下に下がったレバーは加減弁、その右が汽笛弁です。床板を付けていませんが、左下を向いたパイプがボイラー水の排出口、縦のレバーがシリンダー内の凝結水を排出するドレインコック、水平方向に動かすレバーがボイラーへの水の供給を制御するバイパス弁レバーです。今気が付いたのですが、この写真では機関車の動きを制御する逆転弁はまだ取り付けていなかったようです。(ペコリ) この機関車の逆転弁は前後に水平方向に動かすレバー式になっていますが、珍しい型式です。それに弁装置は実機と同じベーカー弁を採用しています。 中央の煙室扉は実際に開閉できるので燃焼の点検や着火に大変便利です。C622の運転室の機能を簡素化し進化させるとこの形態になったのだなぁ-とこの機関車を組み立てている時は感じました。
その次に発表されたのが国鉄ファンにはよく知られているD51半流線型蒸気機関車です。上の写真は、試運転風景です。この試運転では発見できなかった後従輪とバーナーとの接触で軸重配分不良だったのが北裏鐡道運転会で発覚しました。やはり線路上で負荷をかけないと問題検出は困難なようです。
この機関車の運転室です。右側から水位計、圧力計、中央は通風弁バルブ、上下する加減弁レバー、汽笛弁、逆転弁です。床には前後に出し入れするドレイン弁レバー、左右に動かすバイパス弁レバーが配置されています。Berkshireの操作系を若干変更したのかなと云う印象です。 多分設計者は同一人物でしょう。この人はどうしているのかな?
この機関車ではBerkshireで好評だった火室内のブリックアーチが省略されたことと、煙管を太くしたせいでバーナー炎が煙室まで届き煙室の温度が上がりすぎる傾向にあります。 これもボイラー効率を落とす一因なので簡易なブリックアーチを設けるのが高性能化への道だと聞いています。もんじゃのヘラで後付け可能ですが、未実施です。
最後は更に高機能化した運転室の写真です。ラジコン名人のKさんの手になる事例ですが、所狭しと小型サーボを設置して実現したのはさすがです。ラジコン化のために微妙に配管が変更されています。
取り急ぎ両機関車の運転室について表面的なことどもを書き殴ってみました。
えーと次回は、英吉利の9FとSpamcanになるのでしょうか?シリーズが続くと次第に自分でも混乱してきたのでとりあえず予告しておきます(汗)