カメラを掘り起こしてどうするのだと思いながらの整理を開始したものの殆ど進みません。仕事に足を取られたこともありますが、沼から色々現れるのは前回書いた通りです。その延長線で思い出した渋谷中古カメラ市。ちょっとだけ顔を出して早田カメラブースで雑談して無事帰路に着いたまでは良かったのですが、アカサカカメラで4000円という異様に安価なデッケル-ライカL39マウントアダプターを発見、我が家に転がるデッケルマウントレンズがデジカメで使えます。 焦点距離が倍になるけどまあいいでしょう。
欧州での汎用マウントの一つであるデッケルマウントは、大変凝った作りで被写体深度をメカニカルに表示するのが標準のようです。これを組み込むだけでも数万円の価値ありツール。しかしながらデジカメに押されレンズを使う人も減りアダプターなどは二束三文になってしまったのでしょうか? いや、ブーム再来の予感がします。さていかがなものでしょうか。 この仕上がり具合でこの値段、やっぱり安すぎです。
これのみではマイクロフォーサーズには装着出来ませんが、ライカのスクリューマウントには装着できます。
これに更に一枚板のL-Mリングを付け、Mマウントマイクロフォーサーズ・アダプターに付けます。このアダプターはパナソニック純正品があるのでここで書いた応用をメーカーは認めているようです。
これはレチナ・クルタゴン 28mm/f4 です。だいぶ前から居着いています。
そして純正M-MFアダプター。
これらを組み合わせるとこのようなレンズになりますが、コンパクトだった28mmレンズが大きなものに変身してしまいました。焦点距離が倍なので56mmレンズという次第です。
無事カメラに取り付けることが出来ました。 が、このレンズで撮ったものがありませんでした。(汗)
同じ構成で月桂樹の新芽を撮ってみました。いま不調になっているウルトラマチックというひねくれたカメラの標準レンズ ゼプトン50mm/f2の開放です。フォクトレンダーの産み出した有名なレンズですけど、このレンズがデジカメで使えるとは考えてもみませんでした。 想定外のことの起きる最近なので当たり前かも知れませんが、起きるならこのように嬉しいことが起きて欲しいものです。
この日、懐かしいNikon初期ズームレンズ43mm-86mmが4000円、使い易くないものと知りながらもつい手を出す羽目に。フォクトレンダーのズーマーに続いて世界で二番目?Nikonが世に送り出した記念すべきものなんですけどね。 買い物はしたものの渋く渋く通り抜けできた今回の中古カメラ市でした。が、(汗)
(追記)そうそう、早田さんにウルトラマチックの不調を告げるとさる処置法を伝授してくれました。昨晩、半信半疑でちょっとだけやってみると何と回復してきました。教えて貰った素材を買ってきて本格的措置をしておきます。さすが早田名人であります。 後日談はいずれまた。