「あ、そうか今日は休日だった。」という本日でした。 事務処理がたまっていたので取りかかったら止まらなくなり先ほどまでパソコンとにらめっこです。 こんなご時世、仕事はなかなかスムーズに回りません。 気ばかり焦ります。
疲れて中休みを取り結局土曜日にNHKで放映された山田洋次監督の蒸気機関車C61の 「復活」 を見てしまいました。 ライブスチーム趣味の目から見るとちともの足りませんが、初めて見る人には蒸気機関車の仕組みがよく分かる内容に仕上がっていました。 何気なく出てくる専門用語にもやっぱり山田監督は汽車ぽっぽが好きなんだなぁーと云うことも分かりました。
三年がかりでの記録なのでこれでお終いでは勿体ないことです。更に突っ込んだ番組が出来上がることを期待しています。この番組は途中が飛んでいるようで、何となくダイジェスト版に思えました。 吉永小百合のナレーションは記録映画としてみた場合、彼女でない方が良かったような気がします。語りの場面も少なかったですしね。
この番組では、大阪・淀川にある サッパボイラー が唯一の蒸気機関車ボイラーを修復できる会社と解説がありました。他のボイラーも並んでいたので何処の鐵道の機関車のだろうと思いました。或いは真岡鐵道のC11か? 山口線を走るC57の再生にもこの会社のボイラー修復技術が大いに役立ったのは記憶に新しい話です。 日本の技術の裾野は、このような会社が支えてきたわけですが、それらが崩壊しかけている現実にこの先の日本の技術はどうなるのだろうかとかすかな不安もオーバーラップさせつつ鑑賞しました。 特にもの作りというか高精度の手仕事の世界での落ち込みが大きいのではないかと思います。
企業の現実を見ても企画ばかりやりたがって手を動かす仕事が嫌われているようです。しかしながら、まずは泥臭い仕事から身につけることをお薦めします。特に理科系人間の皆さんには強く言いたいですね。
IT業界においても技術者と云われる階層が単なるコンテンツを扱う人だったりで失望感を禁じ得ません。仕事をばらまくのが大企業と勘違いしている若手を見ると尚更です。
「何故だろう」、「どうなっているのだろう」、「どうやって作るのだろう」などを次へ次へと進め、疑問の本質を突き詰めていくことが必要に思えます。 自分自身の反省を込めてそう感じる最近です。 「畢竟(ひっきょう)して何の用ぞ!」と道元禅師の云ったという言葉がこのことを捉えていると思います。
今日は午前中用足しに出たっきりで家に居着いてしまいましたが、明日は出かける用があるので固まらずに済みそうです。 しかし台風が来ているなぁー。
写真は東京の某所の復活?光景です。NHKの番組とは関係ありません。(笑)