何日か同じバスに乗っているうちに在ることに気付いた。
特に朝のバスは、乗客の顔ぶれがほぼ毎日同じで、座る席も同じ処に大体決まっている。
誰もが皆、ここは我が指定席だと言わんばかりに堂々と座っている。
そして乗客同士はお互いがそれを容認しあっているかのように他の席が幾ら空いていても座ろうとはしない。
そんないつもの平穏な当たり前の車内秩序が乱れる時がある。
普段は見かけぬお客が乗り込んで、適当に空いた席に腰を下ろす時だ。
そんな時、後から乗り込んだ常連客は、自分の席が塞がっている事にささやかな抗議の気持ちを込めてすぐ近くの空いた席に腰を下ろす。
そして心の中で、語りかける。「そこは、私の席なのだよ!」。
特に朝のバスは、乗客の顔ぶれがほぼ毎日同じで、座る席も同じ処に大体決まっている。
誰もが皆、ここは我が指定席だと言わんばかりに堂々と座っている。
そして乗客同士はお互いがそれを容認しあっているかのように他の席が幾ら空いていても座ろうとはしない。
そんないつもの平穏な当たり前の車内秩序が乱れる時がある。
普段は見かけぬお客が乗り込んで、適当に空いた席に腰を下ろす時だ。
そんな時、後から乗り込んだ常連客は、自分の席が塞がっている事にささやかな抗議の気持ちを込めてすぐ近くの空いた席に腰を下ろす。
そして心の中で、語りかける。「そこは、私の席なのだよ!」。