簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

四国遍路 松尾トンネル

2011-11-21 | Weblog


 予報通りお昼前、雨が落ちて来た。
津島のコンビニ店で教えられたうどん屋さんも見つかったので、正午には少し早いが、
ここで昼食を取り、雨支度をすることにする。
長さ1.9Kmの松尾トンネルまでは、1キロ程のところである。



 雨は強く成っていた。
昼食を終え、トンネルに向かう道すがら、もしかして・・、ここにも歩行者用が有りは
しないか、と密かに期待を掛けてきたが、残念ながらそうは問屋が卸さない。
 山裾に小さな口は一つしか開いていなかった。

 結構な降りに成ってきた。
ここにもトンネルを避ける山越えの旧道が、トンネルの手前左手から分かれている。
トンネルを行くより距離は長く成り、多少の登りと下りがあるようだが、排ガスを
嫌って遍路の殆どは、旧道を歩くと聞いていた。



 しかし、山越えはぬかるむ心配も有り、特に下りは危ないので、ここは安全を
見て、コンビニで買ったマスクを着けトンネル道を選択する。
 歩道が有るとは言え、道幅は広くは無い。
雨しぶきを蹴散らし疾走する自動車に、時には煽られそうになる。
側壁に反射した轟音が、追い立てられるように迫ってくると恐怖すら感じる。
マスクのせいか換気装置のせいか、排ガスはさほど感じない。
早く抜けようと気が急いて、随分と速足で歩いた積りだが、それでも抜けるのに
20分以上もかかってしまった。



 雨は本降りに成って来た。
国道の歩道とは言え、これだけ降ると水たまりが出来、歩き辛い。
 今晩の宿が有る宇和島の町までは、まだ10キロ以上も残っている。
少し、肌寒く成って来た。(続)




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