簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

四国遍路 旧赤坂街道

2011-11-09 | Weblog
 黒く重そうな雲が低く覆っている空は、何時雨が降り出してもおかしくない程に雲行
きが怪しいが、朝のテレビの天気予報は、「夕方までは降らない、明日少しまとまった
雨に成るだろう」と告げていた。

 新しく出来た国道を横切り、四国では余り見ることも無かったローソンの店舗に
驚きながら、県道299号を進む。
 目指す第40番札所・観自在寺までは、11キロ余りの道程だ。



 30分ほどで、札掛の集落に到着する。
この札掛けの地名は、40番の奥の院、観世音寺の前札所で、篠山権現の一の鳥居が
あり、権現様にお参り出来ない人びとが、ここで買った札を掛け、篠山神社への参拝に
変えたことから起こったとされている。



 県道を行く遍路道は、小さな集落を結びながら、所々で旧赤坂街道と呼ばれる
多少のアップダウンのある古い遍路道に分け入る。
 この旧道は、地元のボランティアにより復活整備されたものらしく、歩きやすく、
道標も充実していて迷うことも無い。





 上大道地区の大宮神社脇に、築間も無いトイレを併設した立派な休憩所が設けら
れている。
飲料水が引かれ、綺麗に掃き清められ、花の活けられた施設は、地域の皆さんが
日々管理されている賜物だ。



 懐かしい香りのする小さな集落を抜けると僧都川に行き当たる。
宿から7キロ余り、5月中旬には蛍が乱舞すると言うこの川の土手道を、暫くは歩く。
 ビルや人家が増え、街並みに賑わいが見える城辺町を抜けると、門前町らしい御荘
町に入り、古い商店や旅館が目に付くように成る。(続)




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