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簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

四国遍路 第43番札所・明石寺

2011-12-05 | Weblog
 県道縁にある道引大師堂を過ぎ、左手を流れる肱川の左岸にJR予土線が寄り添って
来ると下宇和の駅が近い。
遍路道はその駅を過ぎた辺りで、県道を離れ集落に入り込む。
集落の中の道は、何度も曲がるので、道標が有るとは言えややこしい。



 角を曲がるたびに「あの辺りだろうか?」と期待を掛け山裾を遠望して見るが、
いっこうに寺らしき大屋根は見えてはこない。

 ようやく近づいて来た。
民家の軒先をかすめるような、狭い道を抜けると左に曲がる広い舗装道が現れる。
残り0.4キロの看板を見て、この山門に続く坂道を歩き始めるが、やっと着いたとの
喜びを感じる間もなく、盛りの過ぎた萩の花が残るこの坂は、何とも急でしんどくて
悩ましい。
 第43番札所・明石寺は、こんな急坂を登った町外れの山際に、静かに佇んでいた。



 喘ぎ喘ぎ登ったものだから、駐車場脇の茶店で一息つかないと、とても本堂に至る
階段が登れそうにない、等と理由を付けてソフトクリームを食べ、冷たいお茶を頂いて、
少し休ませてもらう。



 石段の上のお寺は、こんもりとした木立に覆われている。
源光山の扁額を掲げた立派な仁王門が建ち、それを潜ると更に先に続く石段が本堂に
向かっている。石垣を組んだ一段と高い位置に、赤い屋根をした唐破風造りの本堂や
大師堂が立ち並び、荘厳な気が感じられる雰囲気を醸している。



 この寺、単純に「あかしじ」とは呼ばないようだ。
本来は「あげいしじ」、或いは女神の石あげ伝説に因んで「あげしじ」と言う説も有る
ようだが、「めいせきじ」と呼ぶのが正しいようだ。(続)



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