簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

列車の接続 (JR全線乗潰しの旅)

2013-08-14 | Weblog
 越後線の列車はまだ来ない。
運転指令であろうか、運転手は送受器を手に何か話しをしている。

 車内アナウンスが告げる。
「東三条から特急をご利用のお客様は、運転手までお申し出下さい」
2両編成の車両から、何人かが席を立ち運転手に申し出る。



 更に何分かが過ぎ、ようやく越後線との接続も終わり、再び走り出した列車が幾分か
遅れを取り戻し、終着駅に近づいた頃には特急電車の発車時刻はとうに過ぎていた。
「○番線で北越○号がお待ちしています。ご利用のお方は○番線へ少々お急ぎ下さい。」
告げ終わると運転手は、列車に制動を掛けた。



 運行本数の多い幹線なら、次の便に乗れば良いが、ローカル線で接続を逃せば何
時間も待つ羽目になる。
待つだけなら時間潰しに駅近辺を巡るのも、思わぬ発見が有ったりして悪くは無い。
しかし、事後の予定が狂ってしまうと大変だ。
列車の乗り継ぎが変わり上手く目的地に行き着けないかも知れないし、予定した宿に
入れないかもしれない。







 日がな一日幾つもの列車を乗り継いで、ギリギリの普通電車の旅を続けているよう
な時は、僅かな遅れが致命的に成ることもある。



 2時間後の次の便まで待つわけにもいかない。重い荷物を持って勢いよくホームに
飛び降り、跨線橋の階段を駆け上る。
向こう側のホームでは発車ベルを鳴らして特急が、走り込む乗客を待っていた。(続)



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