右手からJR福塩線の線路が近づいてくると、暫く並走しながら高屋川を橋
梁で越え、一面一線のホームを持つ行き止まりの終点の神辺駅に到着する。
列車によっては福塩線に乗り入れ、福山方面に直通するので、これらはそのまま
JRのホームに到着する。
駅はJR西日本の福塩線・神辺駅と同居していて、そのホームの脇にある。
始発の総社からはおよそ1時間の道のりだ。
中世には駅の東正面に見える山の上に神辺城が有り、この地は城下町であった
が福山に城が出来て以降はその機能を失った。
しかしその後各地に街道が整備され、旧山陽道が通ると再び繁栄を取り戻す。
その旧山陽道は川辺宿を過ぎた辺りから、ほぼ井原鉄道線と同じルートで備中の
国・高屋宿を過ぎ、備後との県境を越えて最初の宿場町である神辺に至っている。
列車を降り、駅を背に国道313号に出てすぐに左折、その先で右にカーブして
離れていく国道と別れ県道390号を暫く歩く。
通りは町の中心らしく、両側に商店などが多い。
道幅の割には通行する車も多く賑やかな通りである。
ここも嘗ての旧山陽道ではないかと思うが、その表示はどこにも見当たらない。
駅前にも大きな案内看板が立てられていたが、山陽道の表記はされていなかった。
町中の要所に方角を示す案内板はあるので、本陣や民俗資料館などを目指すのに
障りは無いが、意外とサイン類は少ないようだ。
旧山陽道の宿場町とはいえ、その観光には余り重きを置いていないのであろうか。(続)
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