簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
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北海道の終着駅(JR乗り潰しの旅)

2020-01-27 | Weblog


 国鉄全盛時代、全国には130余りの終着駅(行き止まり駅)が有った。
その中でも特に多いのが北海道で、その数は何と28駅を数えていた。
つまり北海道には、幹線から分かれてこれだけの数の行き止まり型の路
線が張り巡らされていたのだ。



 その後国鉄は解体、JRグループに分割されると、営業収支重視政策
の余り、真っ先にやり玉に挙がるのは赤字路線で、こうした終着駅を持
つ行き止まり型の路線の切り捨てが相次いだ。



 このように行き止まり型の路線は、平成4(1992)年に千歳線から
分かれ、2.6㎞先に新千歳空港駅が開業した以外は、一方的に廃止され
るばかりである。
手持ちの大型時刻表でそれらを確認すると、今日では稚内、根室、様
似、室蘭、新十津川、函館、留萌の八駅にまで減少している事が解る。



 沿線がベッドタウンで、大学も立地していて通勤・通学客が多い札沼
線は、利用客の多い北海道医療大学前駅までは路線が残されるが、ここ
から先の終着駅・新十津川までの廃線が既に決まっている。
これは終着駅が変わるだけだがその先の線路はなくなってしまう。



 平成28(2016)年には、留萌本線の留萌と増毛の間が廃止と成り、新
たに留萌が行き止まりの終着駅となったが、この残された線区の営業係
数も決して芳しいものとは言えず、既に廃線の方向性が示されている。
またつい先頃には、夕張線が廃止と成った。
これで終着駅の数が二つ減ることになる。


 
 函館は一部の列車にとってはスイッチバック駅で、厳密な意味では行
き止まりの終着駅ではない。
こうしてみると行き止まり型の終着駅を持つ路線が殆ど無くなった今日、
稚内、根室、様似、室蘭はよもやとは思うが、これとて安泰ではないの
が北海道の鉄道事情のようだ。(続)(写真:留萌本線)

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