簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

倉敷(水島臨海鉄道に乗る)

2022-07-25 | Weblog


 岡山県の南部に位置し、県下最大の政令指定都市・岡山市に隣接する
倉敷市は、人口48万人余りで、県下第二位を誇る都市である。
中国地方では広島市、岡山市に続く、第三位の人口を擁する町でもある。



 市域は主に四つの地域に分けられ、その中心が倉敷残りは水島、児島、
玉島の三地区で、何れも過去に編入合併により繰り入れられた町だ。
倉敷の人口が20万人余り、残りはその三地区でほぼ三分されている。



 水島は、倉敷から車で20分ほど、高梁川河口域近くに位置している。
明治以降、干拓で埋め立てられた新しい地に、コンビナートで代表され
る重工業地帯が広がっている。
始まりは第二次世界大戦中のことで、瀬戸内海に臨む総面積約2500㏊の
広大な地に、220を越える事業所が集積され、全国でも有数な工業地帯が
形成された。



 児島は嘗て「吉備の穴海」と言う瀬戸内海が深く入り込む地であった。
古くからの湊町として知られ、瀬戸内海の各地、取分け四国との重要な拠
点であったが、今日でも瀬戸大橋で結ばれている。
国産ジーンズ発祥の地として注目を集め、学生服や作業服と共に主要な産
業となっている。



 玉島も、江戸時代以降の干拓により造成された地で、堤防付近には湊
が作られ、物資の集散地として栄えた当時を偲ばす町並が残されている。
新幹線の新倉敷駅が有るのはこの町だ。



 これらの町は、高梁川の下流域の沖積平野に発達した地だ。
室町時代以降は度重なる干拓などが行われ、瀬戸内海に向け陸地が押し
広げられていった。
市域に「島」の付く地名が多く存在するのは、当時の瀬戸内海に浮かぶ
島々の名残でもある。(続)




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