左手に藤ノ森小学校を見て進むと、道は突き当たり、東海道はここを
左に曲がる。曲がった先南北に走る通りを大和街道と言い、賑やかな商
店街と成っていて、この辺りを「墨染めショッピング街」と言うらしい。
主に京阪電車の墨染駅前の墨染通りと、直違橋通り沿いにある店舗によ
り構成されている。
昭和53(1978)年に設立され、現在は数十軒が加盟しているという。
『春は墨染寺での「墨染さくらまつり」、5月には藤森神社の「神幸祭」、
夏には藤森神社での「藤森盆踊りフェスティバル」にも協力し、地域の
活性に貢献しています。』
『周辺には「伏見の大仏」で有名な欣浄寺や「墨染ダム」と呼ばれる水
力発電所もあり、歴史的な社寺仏閣が多数点在する「墨染ショッピング
街」は四季を通じて「ヒストリカル・ウォーク」を楽しめる商店街で。』
(HPより)
右手に京阪本線墨染駅の有る場所で右折し、踏切を渡ると直ぐに墨染
橋を渡る。下を流れる川は第二琵琶湖疎水である。
琵琶湖のある大津市で取水された水は、人工の水路を通じはるばるここ
まで運ばれ、更にこの先も伏見を経て宇治川へと流れ込んでいる。
当地には、インクラインの落差を利用した関西電力の水力発電所もある。
それにしても「墨染」の地名、優雅で雅な響きを持っている。
その謂れを調べてみると、「平安時代、上野岑雄(かむつけのみねお)
が友人である藤原基経(ふじわらのもとつね)の死を悼み、「深草の野
辺の桜し心あらば今年ばかりは墨染めに咲け」と歌ったところ、この
地の桜が墨染色に咲いたという伝説が由来」との説が有力らしい。
その縁の寺が直ぐこの先にある。(続)
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