まこの時間

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旬の旅 立山寺(りゅうせんじ)

2024-07-14 | 旅行
岡田准一は木更津キャッツアイから、恐ろしく成長し、今や武道家とか柔術家というところまで名を広げている。
「明鏡止水」(NHK)の番組で、武術の達人たちが集結し、熱いトークと秘伝の技を繰り広げる中、岡田はただ者ではないなと感心する。
以前、弓道の角見の働きを説明した時、難なくそれを実現してしまうところを見て脱帽の感だった。武術の番組なので、兜を脱ぐという方がふさわしいのかな。

さて、その岡田准一の殺陣も素晴らしかった「散り椿」の映画の中で、印象的な栂並木のシーンがある。名カメラマン木村大作監督の映画は、美しいシーンとカメラワークが圧巻である。
このロケ地は、上市町の山里にある立山寺の参道だ。
今回の旅行の帰り道に寄れるところにある。
どうしても行きたい。
馬がその栂並木を土ぼこりを蹴立てて走るシーンが目に浮かぶ。
また、主人公の瓜生新兵衛が故郷の藩に戻る街道のシーンでもある。




ここです。ここです。あのワンシーンが蘇る。
ここを、岡田が歩いたんです。このあたり。この辺、この辺とはしゃぎたくなる。
この参道に岡田を歩かせたい。馬を走らせたいと木村監督が思う気持ちが分かる。ただただ壮観な栂並木だ。

栂はマツ科で大きく育つらしい。
「つが」と思っていたが、立札には「栂の並木」(とがのなみき)と、ふりがながあった。トガと呼ばれる本種は植物学上「モミ」であり、成長が遅いためこの並木は樹齢400年に及ぶ樹が林立するというのは全国的にも稀である。
高さ20m、太さ約3m、本数34本とのこと。

巨大な栂並木を抜け、300mほど行くと、門が見えてくる。二つの門をくぐると眼前に立派なお堂が出現する。

立山寺(りゅうせんじ)は、富山県中新川郡上市町眼目(さっか)にある曹洞宗の寺院。山号は眼目山(がんもくさん)で、町名の眼目(さっか)とは読み方が異なる。通称は眼目の寺(さっかのてら)。 
三代将軍、家光の寛永年間に植えられ、代々守り継がれてきた。
寺院は明治40年に大改造されたとある。







映画の中で、内山邸での西島秀俊と岡田准一の殺陣シーンは素晴らしい。
この殺陣は、岡田自身が振り付けたとのこと。木村大作が褒めちぎった岡田の殺陣のスピード感。やはり、明鏡止水でただ者ではないと見たのは正しかった。
内山邸へは椿の頃に寄ると良いかもしれない。
雪が降れば尚よい。

とにかく、この立山寺へ寄ったことは大きな収穫だった。

出来れば、馬が川を走るシーンのところも探してみたいのだが、立山大橋の近くとのことではよくわからない。
馬が駆けるバックに立山連峰がくっきり現れてくるのだ。
こうなると、もう一度映画を観てみたくなる。