晦日
今月は訳あってフルに働いた。やっと今週火曜に休みで、その休みも実家の母を病院へ連れてい行き、冬休みの孫に昼ご飯を食べさせ、自分の病院。そうそう左手のしびれは1か月続いている。症状をいう時に「朝起きたら左腕全体がしびれて、物がつかめないほど・・」と、言ったら「つかめないほど?ということは、掴めるんやねっ!」と、言われて「は、はい・・」MRIを撮って頸椎の異常がないか調べたら異常なしで、結局、ビタミン剤を飲むだけとなった。ホッとしながらも、治るのだろうかとの心配も。
さて、今日はやっと年末の休みを貰えた。母が1枚だけ年賀状を出したいというので絵柄を入れて持っていくと喜んでくれて、一言添えて、その1枚を郵便局へ持っていくと、駐車場は車が数珠つなぎとなっている。駐車場の入り口で緑の袋を持った若い人が立っている。学生アルバイトっぽい。目が合って賀状を受け取ってくれると分かった。窓を開けると「年賀状どうぞ。預かります。」とのこと。「ありがとう。助かります。」郵便局のドライブスルーだ。車から降りずに賀状を出すことが出来て良かった。
新聞や段ボールを、近くの処理場へ持ち込むと、段ボールの山だった。ひっきりなしに車が止まる。みんな最後の追い込みである。時間はあっという間に過ぎていく。できるだけアッと言わないようにしよう。半世紀があっという間に過ぎた。半世紀間、アッと言い続けていたわけではないのだが。
昔からそそっかしいので、失敗して余分な仕事を増やすことがある。仕事も、思い付いたらすぐやるが中途半端で、始めからじっくりやればいいのにと後で思う。
例えば、料理をしていて慌てずにポテトを潰して、サラダを作って仕上げればすむものを、最後にマヨネーズを混ぜようとして、少ないマヨネーズの出が悪いので、遠心分離方式とばかりに振り回したら、蓋が取れて、冷蔵庫と壁を見事に味付けしてしまった。
がぁーーん。と、ひとりで言って、ひとりで雑巾で冷蔵庫や壁を拭きながら、最後の詰めの甘さは他にも影響しているなあと思う。
何回も行ったり来たりするのが邪魔臭くて、一度に持ち運んで途中でガラガラと落としてしまう。
穏やかに、慌てず、少しずつ・・余分な仕事を増やさないように。そういいながら、また違う仕事を引き受けていたりする。落としませんように。
学童の行事、学校の行事などが目白押しにある。県の弓道の行事も土曜日曜はぎっしりで空いている日がない。
一体、みんな何故にこんなに行事ごとをしたがるのだろうか。団体や組織は維持するために向上を目的にイベントをする。そして、そのことを行うために互いが協力し合い親睦を深める。一度行事を行うと、翌年はそれをやめるわけにはいかない。そうして、どんどん増えていく。
4年に1度、中学の同窓会がオリンピックの年に行われる。わたしたちの学年は320名いた。今年はどうしたわけか事務局になってしまった。このイベントも成功させなくてはならない。前回の出席者は50名である。年々減っていくが、今年はどうだろうか。会社人生も一段落すると少しは増えてくるだろうか。そして、中学の仲間とは4年ぶりに会うのである。
そうだ、前回は役員をしていながら同窓会の日が手術に重なってしまったのだ。4年の間にいろんなことがあった。特に、高校の同窓生にはお世話になった。やはり、ちょくちょく会うのは高校の仲間である。
そういえば、会社の某上司は、やたらイベントごとをやりたがった。営業畑で役員になった方である。売上向上を目的に部下は大変だった。陰でついたあだなが「イベントボーイ」だった。そのボーイも、爺さんになった。今では懐かしい。
仕事の話はしたくないが、とにかく容赦ない命令が下り、担当が替わって眠れない夜が続いた。よく、会社は何を考えているのだという人がいるが、会社は建っているだけで何も考えない。考えるのは、上司とその上と・・と、続くが歩兵は捨て駒なのだ。敵地に入って成金になってやる・・・という気力もない。
だんなは、つらいのなら辞めればいいというので、かえって眠れなくなった。辞めると言う選択肢を選ぶより、今の仕事を続けたほうがよいような気がした。この時点で辞めるなど一生の恥になる。辞めるなら順風満帆のなんでもないときでなくては、敵前逃亡ではないか。しかし、考えを巡らすと眠れない。せっかくよい本を読んでも、実際はそううまく心をコントロールできない。
だんなが野球観戦していて「乗り越えた壁は、いつか自分の盾になる」と、横になったまま言う。横断幕か何かに書いてあったらしい。なかなかいい言葉やね。と、思った。
早速、翌日友人に言うと、口の悪い友人は「そもそも壁をつくるのも自分やけどね」であった。
最近、両手の中指関節がばねのようにびくりと戻る。親指の付け根が痛い。視力の低下が著しい。
朝から晩まで10時間ぶっ続けで、パソコンの前に座っている。入力作業だけではなく、検索も多い。
8人体制が6人に減らされて、なおかつひとり病欠。いつも、全員が残っているので、時間が遅いことに気づかず、時計を見ると「7時すぎたよーー」と、互いに声を掛け合って「帰ろうよーー」と、なる。
長期間VDT作業をしていると、視力低下、その他諸症状、食欲不振などもおきてくると言う。目安では、1時間に10~15分の休憩をすることとある。健康診断のほかにVDT作業者の健診があったが、いつの頃からか行われなくなった。
たぶん、パソコンを使う人ばかりになったので、オペレーター作業というのは特殊ではなくなったからかもしれない。いろいろなことがおざなりになっている。わたしは、社内の衛生管理者ということで登録されているが、自分の身をも守れない。安全衛生法で職場巡回の規定もあるが、一度も回ったことがない。書類上の管理者だ。社内できっちり行われているのは、内部統制だけ?
世の中は、納期重視、低価格重視。短納期に応えるべく、製品はコンビニの如く即売り、ネット販売。それに対抗しなくてはならない。そこには、品質と安全がないがしろにされる。安全の中には、作業者の健康が含まれるが、それもないがしろになる。自分の体は自分で守らなくてはならないが、毎日の仕事をこなすことが、自分を守ることと勘違いしだした。
仕事しすぎかなあと、会社の帰りに一緒に帰る職場の子達と話しながら、実は手首が腱鞘炎ぽいと打ち明けられた。整体に通っているという。実は、わたしも・・と、互いに体の不調を打ち明ける職場はやばいなあと思う。
現場もしかりで、少人数で仕事をこなし、2人体制のところをひとりにして、品質向上、安全を唱える。
人は石垣と言うのがあったけど、今は、人は部品のようだ。壊れたら換えるしかない。
会議室からもれ聞こえてくる、「アウトソース」とのことば。
今期の目標「みんなでソリューション」
どうして、日本語で話さないかなあ。
プロパーの採用を減らし、アウトソーシングの対応のために、マニュアルを作成し、システムインテグレーションをしていきましょう。
直採用を減らし、社外調達の対応のために、手順書を作成し、制度を構築していきましょう。では、だめなんですか?
コスト削減や、マーケティング力強化といった、顧客本来のニーズに対し、ITを軸としたソリューションを提供する。
費用削減や、 売るためのしくみ力強化といった、顧客本来の要求に対し、ITを軸とした解決策を提供する。
と、いうかんじかいな。あーやだ。
過日、わが社は雷が落ちて停電にみまわれ、リンクスが復旧するのに時間がかかった。そのため、PCの緊急対応訓練が行われることになった。
選ぶアイコンが全部英語なので、腹が立ってきた。自分の英語力のなさだろうが。フォルダー上の「emergency」を選んでという。「緊急」というフォルダーがあれば、緊急時に迷わなくて良いのに。元に戻すときは、「normal.bat」に、決まってるでしょう。ちっち・・ノーマルくらい知っちょるわい。と、言いたかったが吉永小百合は、怒ってはいけない。
昨日は朝から、電車は止まった、高速は敦賀で動かないということで、出荷の担当と運送会社は大わらわだった。
わたしのお客様も、営業も心配して電話をかけてくる。トラックが立ち往生。
前日に、こちらへいらしたお客様も、飛行場で足止めをくってホテルをとる。
みんな一晩の雪に振り回される。出社途中、若い子が何人か、事務所の前で雪かきをしている横を通り過ぎるとき、「おはようございます」と、挨拶を返したとたん滑って笑われた。後で聞いたらその場所で、5,6人ころんだそうだ。
雪は膝以上に積もっていた。「かんじきを履かなくては・・」というと、みんなが「きゃー古い」と、言いつつ、若い子も知っていると言うことは、やはり雪国だからか、単に物知りと言うことか。
職場の前では、男の人が遭難した車の救出をしていた。
断捨離
期の区切りになるたびに気持ちが萎えてくる。
保存期間20年という規定のもと、ダンボールに注文書を入れるのだが、どこに片付けるのか。そして、20年後に誰が捨てるのか。担当者は当然いない。
たくさんのチェックシート、売上明細表、売上予定表、リスト・・・これでは、毎日紙を食べているようなもの。
とはいえ、棚がいっぱいになるので、ダンボールに詰め替えて、保存表を貼る。そのたびに、月日の過ぎていくことの速さを思う。
ちまたでは、断捨離という言葉が流行っている。少なくとも、うちの中には、いらないものを何十年も残さないようにしようと思う。
最近は、解体プロジェクトも手伝って、捨て上手になってはきたが、まだまだ未練を残しているものもある。この執着心を捨てなくてはならない。
まずは、福梅を食べてから仕事をしよう。
定位置
パーティションで区切られている個室のような中で、PC画面がふたつ、注文を受けて、電話を受けて、工場と話をつけて、営業と話をして・・・という忙しさの中。
月曜の朝は、危ないのである。
日付入りの回転ゴム印を入力後の注文書に押して、FAXで返信するのだが、このゴム印を、しっかりコーヒーカップにどぼん!と入れた。
原因はもちろん、そそっかしさにあるが、もうひとつは、定位置がずれていたことだ。
回転ゴム印は、右手を伸ばした程好いところにある。コーヒーカップは、机の右端の角に近いところにある。これが、接近しすぎていた。
ティシュでぬぐったが、半日つきが悪かった。そして、わたしのつきは一日中悪かった。
なので、たぶん嫌なことも忘れて次の日うっかりまた出かけてしまいます。
嫌だといっていたはずの会社へ。
でも、朝8時半に着いて夜7時過ぎに帰るのは疲れます。
おまけに、疫病神のような客がいます。○秘ですが。
ついでに、困った営業マンをなだめなくてはなりません。
めざせコンビ二と、言った上司は本社へ行ってしまい、
コンビニとか言いつつ、欠品だらけです。
「何を売ればいいんじゃい!!」
しかし、欠品というのは売れたということ。
けれど、製品が出来るまでに納期がかかり客は苛立ちます。
出来上がったと思ったらクレーム。
溜まる溜まるストレス。
貯めるのはお金だけでよいのですが。
溜まるという字は、さんずいですね。
と、言う事は水に流せるんです。
腹が立ったら台所仕事をしなさいと母は言いました。
流しは、いろんなものを流すからです。
そういえば、母はいつも鍋を洗う時、怒っているような洗い方をしていました。
もしや、父に不満が・・?
今日の最後に、自分の茶碗を洗いながら、一日を流してしまいましょう。
残った注文書は、来週に先延ばしして帰りましょう。
日本の立派な大臣さんさえいろいろなことを先延ばしするのですから。
朝のFAXは、たいがいゆうべ入れたものが多い。
現場からの納期回答は、22:01。
○野君、10時まで仕事してたら彼女とつきあう暇がないかも。
わたしの心配することではないが、心配だ。
営業の○君も、21:20のFAX。
新婚なのにと、また心配する。
大変だと思う反面、そのレベルの人たちの仕事に加担している訳なので、こちらも6時の定時には帰れない。
家へ帰ると7時過ぎている。
スピード料理だ。
だんなが、早くビールを飲みたいらしく、横に立って手伝う。
最近、作業の効率が悪くなったのか、電話対応がひどいのか。
とにかく、足踏み状態になることがある。
世の中全体が、スピードと、安価を求める。
会社は、原価低減と人員削減を求める。
こんな中で、自分達の仕事が全く認められていないという評価がくだると愕然となる。
うそでも、上司にはよくやっているね。と、言われたいものだ。
しかし、人に対する不満はいちばんあほらしい事だ。
絶対に治らないことを、不満に思っても面白くない。
毎日、腹の立つことが次から次へと起きる。
しかし、一晩寝ると忘れてしまう。
なぜなら、新たな問題が翌日に起きるからだ。
そこで、いちばん良い方法は、やはりさっさと帰ることだ。
今日も、だんなが先に帰っていて、風呂上りの一杯をひっかけていた。
「ただ今、ごはんできた?」
「お帰り、ご苦労さん。できとるよ」
という、会話をしている。
もちろん、テーブルには何もない。
近江商人
今月号は「近江商人の故郷・東近江の庭」の記事が興味を引いた。
商人達の庭もさることながら、その精神。
よく聞く「売り手よし、買い手よし、世間よし」の三方よしという言葉。
最近、政治家は自分だけよし、という世の中。
この近江商人の心意気が、企業の社会的責任の精神である。
せこいことをするのはすぐにばれる。そういう商売は長続きしない。
政治家もせこいことをしていると、すぐに剥がされる。
例えば、毎回見積もりや、注文のときに値切ってくる客がいる。
毎回やられると、見積りを1割UPして返す。
向こうが1割値引くなら、初めから掛けておくというもの。
そこには、信頼ではなく駆け引きが生じる。
信頼関係を築くのはなかなか難しい。
こんなご時勢なので、儲けたい気持ちはよく判る。
けれど、こんな時こそ、三方よしの気持ちを持ちたいものだ。
出ますよーと、電話したら、すべての納入先を替えてくれという。
送り状を切ってしまった後なので、出荷の係りに頭を下げて、再度納入先を登録しなおす。
その間に、別の製品を今日出荷してくれという。
その間に、見積りが入り、すぐ回答を欲しいという。
電話対応ばかりで気が焦る。
ようやく、注文の手配をすべて終えて家へ帰った。
第一声に気をつける。
「あー。疲れた」ではなく、
「今日も、がんばったぁ」ということ。
友達に習った。
ああ疲れたって言うのは、聞くほうも疲れてるし、みんな働いているのでよくないよって。
で、「今日も、がんばった」と、言ったつもりが
「ああ、がんばりすぎた」