暦では19日から雨水に入り、2月20日は、土脉潤起(つちのしょう うるおいおこる)というそうです。あるいは、土脈潤起 どうみゃくうるおい おこる と書いてあるものもあります。
どちらにしろ、雪が雨になり、いよいよ春の兆しということです。
この日の、午前11時、娘が女の子を産みました。もうひとりの娘は男の子ふたりなので、女の子の孫が増えました。とにかく、五体満足で一安心です。
陣痛の間、自分の痛さが人並みなのか、ひどいのか分からないので、どこまで我慢しなくてはならないか分からないと娘が言いました。「体温計みたいに痛い度計があれば分かるのに」などと、気を紛らわすために話していました。
ベッドの傍らに機器があり、数値が赤と緑で表されていました。はじめは血圧かと思ったのですが、120と20が、それぞれ130になり35とかになるので、血圧ではないなあと思い、看護師さんに小声で聞いてみました。赤ちゃんの心拍数と、陣痛の強さだということです。
これこそ、痛い度計ではないですか。医療の進歩ですね。陣痛の値が40くらいになると痛そうで45まであがると、手を握りしめました。
とにかく、よく頑張りました。安産とはいえ、女性は命をかけて新しい生命を生むのです。
わたしが娘を産んだときも、対面したときの感動は、何にも勝るものです。
そして、娘も同じように感動のときを迎えました。
すべてのものに感謝し、ありがとうという言葉が自然に出てきます。