まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

ばくち打ち総長賭博

2015-02-28 | 映画

観たい映画があるかと聞くと「ばくち打ちそうちょう賭博」を借りてきてと、いうのでDVDを借りにいく。なかなか見つからない。昭和のやくざシリーズのところで気づいた。私の頭の中は「早朝賭博」ヤクザが早起きしてばくちをするはずないじゃん。「総長」であった。

殿に言うと、ニヤリと笑われた。ソファに座って観おわると「面白かったぁ」と満足そうだった。今日が家で過ごす最後の晩になるとは思っていなかった。だから楽しかった。二人三脚にみたいに肩を組んで、えっちらおっちら二階へ上がる。ベットに倒れ込むようにして入り、自分で布団はかけられない。足下に用意してある尿瓶もあまり使わなかった。

早朝賭博やと。笑えるねぇと、また同じことをいう。ほかに笑わせるネタがなかった。明日も無事に朝がきますように。

 

 


診察日

2015-02-27 | 暮らし

すっかり車椅子の殿の診察日。今日は内科へ。待ち時間が長く30分したら殿は吐き気とつらさで、座っていられなくなった。

血圧が測れないほど低かった。このまま入院するように言われたが、先生は私だけに、入院したら二度と出ることはないという。まだ、トイレも自分でいけるし、2階の寝室へあがって寝ているというと驚いていた。

もちろん2階へは、わたしの肩に腕を回して、よいしょ、よいしょとかけ声をかけて、白山登山の訓練ですとがんばっていた。殿は「お前が大変だから入院する。」という。私は、水曜の先進医療センターの治療もあるし帰りたいと言うと、内科の先生は、主治医である泌尿器科の先生と相談すると言われまっていた。泌尿器科の先生は、何かあったら救急車でくればいいといわれ、とにかく帰る。

そんな悪いのか。ずっと同じような状態と油断していた。

 


四字熟語

2015-02-27 | ことわざ 昔話

最近声をあげて笑わない殿。声をあげて笑うのにも体力と気力がいることが分かった。

四字熟語を作ったよーー。

以前ことわざをもじって遊んだので、今度はどうです。笑って笑って

無秒嘘臭 むびょううそくさい

   会のない弓なんて嘘くさい。とはいえ、矢が行ってしまう辛さ。

一弦古爺 いちげんこじ

    この弦、長い間切れていないなあ。なんか心配。なかなか頑固な爺さんみたい。 

百射両乱  ひゃくしゃりょうらん

    百射会で頑張りすぎて、両手がだんだん乱れてきたようす。

弓体依然  きゅうたいいぜん

    本来の旧態依然と同様、自分では射を変えたつもりが殆ど変っていないことをいう。

弓転直下  きゅうてんちょっか

    手の内が悪くて悩んでいる。弓が回ったと思ったら手からずるりと落ちている。

   


ひな人形

2015-02-26 | 暮らし

少し痛みを訴えるようになった殿に、孫のkenがお雛様を作ってくれた。

保育園から帰って、ヤクルトを飲んだ後、洗って色紙を巻いて、お雛様を作り「ジイジが元気になるように。」と、ちゃんと目も描いた。その後、畳台の模様を尋ねたので、それは一緒に作り、お雛様の扇を折りたたんで開くと、とても喜び、じいじに持って行く。力のない小さな声を振り絞り、「おいで」といってkenの頭をなでた。

このところ、力ない表情で、ひとつひとつの動作がこれっきりのようなき気がする。


ソロモンの偽証

2015-02-24 | 映画

宮部みゆきの「ソロモンの偽証」が映画になる。この本が映画になるということは衝撃だ。

この本は友達が入院中に貸してくれた。単行本で3冊。それもすごく分厚く、夜も昼も止められないほどのめり込んだ。

複雑な人間関係と、生徒たちのそれぞれのドラマ。大人たちとの関わりが膨大なページ数に及んだ。どうしてこんなに克明に人間の描写をできるのか、すごいと思った。そして、この本に書かれた問題に向き合うのは結構きついと思った。なので、これを映画にするには無理があるのではないか、端折らなければ描ききれないのではないかと心配したが、やはり1回では無理なので「前篇」と出ていた。

面白い小説を読むと、これが映画になったらどうなるだろうとか、これは大変な作業になるだろうと思うので、製作者や脚本家というのは、すごい才能だと感心する。

わたしなどは、身の回りの小さなイベントごとにも四苦八苦し、よいアイディアも浮かばない。

それにしても、日々のニュースは観るに堪えない報道を、何回も繰り返すので、闘病中の殿には観せたくない。元気な者でも気が滅入る。「ソロモンの偽証」も、少し覚悟して観ないと辛いかもしれない。

 


山中温泉

2015-02-21 | 暮らし

殿の友達が温泉に誘ってくれた。しかし、食欲もなく、体力もなく、金沢での治療の後熱も出たのでやめようかというと、頑として「行く」という。弓道の仲間で何十年の付き合いの仲間9人(現在弓を引いていない人4人)で一昨年から3回目の温泉とのこと。

車椅子を押して、着替えも手伝わなくてはならないので、付き添いにわたしも行くことになったが、女はひとりである。30畳の部屋に9つの布団を敷いて隅っこに寝ることにしたら、別に違和感もなく、いつも道着の着替えを道場で男の人は平気でしているので、今更恥ずかしくもなく、これは歳をとって鈍感になったせいか。わたしは、風呂で着替えをするので別に不便もなく、飲み放題で生ビールを2杯飲んで大満足。

その後は、遅くまで弓道談義と知られざる怪我の話などで盛り上がる。殿は早くに布団に入っていたが横になって皆の話を聞くのも楽しいようだ。また、朝食もみんなとならいつもより食べることが出来た。

何より先輩と同級生のSさんがせっかくだから温泉につかるように勧めてくれて、夜は遠慮していた殿も、朝食の後、車椅子で連れて行ってもらうことになった。

わたしはさすがに、風呂までは入れないので、着替えの手伝いをお願いした。ところが、着替えだけでなく、シャンプーも体も至れり尽くせりで何よりだったとのこと。感謝で一杯だ。行けるだけでいいと思って温泉は諦めていたのにありがたいことだった。

ホテル内も車椅子の移動が十分できるのでありがたかった。本人の気力も嬉しい。

 

 

 


誰かの役に立つ

2015-02-21 | 暮らし

存在するだけで心の支えになり、他の人の役に立つ人がいる。また、自分が誰かを支えているということが、自分を支えているということもあると思う。

ひとりでご飯を作る、ひとりで茶碗を洗う、ひとりで掃除をする。どうということはない、長い間家事をしてきているものには当たり前のことだ。それでも、そこに誰かがいるだけで心の支えになる。自分が支えているのではない。

活力になるのは、ごはんを食べてくれる人、一緒に何かをする人がいると嬉しい。

殿はいてくれるだけで嬉しい。けれど、最近は漫才みたいなやり取りもなく、息もつらそうで、着替えも介助が必要になり、2階へ上がるときは肩を貸さなくてはならない。食欲はなく、唯一果物のジュースと豆乳。医者からもらった栄養剤入りジュース。一秒一秒が貴重な時間になってきた。

 

 


猫村さんのパンのみみ揚げ

2015-02-19 | 料理

「グレーテルのかまど」で、漫画の猫村さんがパンのみみを揚げているところから紹介された。

猫村さんは問題を抱えている家族の家政婦である。さて、彼女の優しい心と同じように、このパンのみみ揚げは懐かしい。

小さいころおやつに母が作ってくれた。揚げたてのパンに容赦なく砂糖をふりかけるのはたまらない。娘たちにも作ってあげたが、娘たちが結婚してからは殆ど体のためにも作るのを止めた。

ここへ来て、「グレーテルのかまど」で、美味しそうな作り方を紹介しているのを見たらもう我慢が出来ない。もともと揚げパンとかが好きなのだ。

黒砂糖を溶かしてかりんとうのようにするのも紹介されていたので、砂糖にぶっこみと、かりんとうのようなものとを作った。ガーリックというのもあったが、本日は砂糖ということで欲張らず。

出来上がりが良いので娘たちに配達した。ひとりで食べたら危ないと思ったからだ。

娘たちに懐かしがられた。貧乏でパンのみみしか買えないのかと思っていたらしい。えーーっ!!そういう認識だったのか。いや確かにわたしの小さい時は、世の中みんな裕福ではなかった。

おやつは、みみ揚げやさつま芋のふかしたものだった。昭和の話である。


毛蟹

2015-02-19 | 料理

毛蟹が手に入った。頂物ではない。ふるさと小包である。自分で注文したのにすっかり忘れていた。

蟹は香箱が一番と香箱を食していたが、毛蟹を食べたらこれまた旨い。勝手なものでその時々で何でも一番にしてしまう。

今回は、指を裁かないように注意を払った。わたしのそそっかしさは、気の短い父に「早く、早く」と、幼いころから言われて育ったからだと、蟹を裁きながら違うことを考えていた。

毛蟹は触ると痛い。毛蟹(怪我)けがにちゅうい。


女子の講習会

2015-02-17 | 弓道

石川県の武道館で女子の講習会をした。わたしは事務局として財布を持ち歩いていた。この会の準備はすべて部長と金沢の方のお蔭で、わたしは14日と15日に弁当の支払やその他の支払いをしただけだ。それも、立て替えてくださった方々に渡すだけ。

埼玉からの女性の先生をお呼びしての講習会は、男性の先生とは一味違い、細やかで女性らしく、かと言って凛とした先生に惚れてしまった。

着付けや襷の仕方も丁寧に教わり、女性としての所作なども習った。

2日間は、あっという間にすんでしまった。

そして何より、殿の容体が安定していて、2日間出してもらえて感謝だった。


車難?

2015-02-15 | 暮らし

水難とかいうように、車の不運をどういうのだろう。「車難」?

土曜日の朝、鳴和駅前の交差点で滑った。うっすら雪が降っていて路面が凍っていたのだ。

高速を80キロ以上で走っていたので、うっかりしていた。ブレーキを踏んだら横断歩道にかぶって車はごごご・・と、音をさせながら止まった。パネルにスリップの絵が出た。へえこんなのがあるのかと感心した。

県の道場に到着したら、同じ加賀の仲間の人が「滑ってマコちゃんにぶつかるとこやった・・」とのこと。わたしも滑っていたので助かったのか。追突しなくてよかった。

日曜、金沢へ行く途中、高速でピキッと音がした。見るとフロントガラス右上に飛び石の跡。

があーーーん。一昨年の暮れに買った車に昨年飛び石が当たって18万円ほどかかり保険でフロントガラスを替えたのだ。長い間車に乗っているが、飛び石はこの時が初めてだった。ところが、また!!

前は3センチほどのヒビが翌日には30センチくらいに伸びていた。今回は、右上のところに小さく丸い傷。がっくり。保険を使うとまた等級が下がるし。

翌日に車屋さんに見てもらったら、樹脂を埋め込んで直せると言われてほっとした。しかし、無駄な出費だ。自分が悪くないのにと思うと残念だ。

考えようで、大きな事故に遭わずに帰れたので良かったと思うことにした。


どぶろく

2015-02-10 | 料理

むかし、むかしの話である。わたしが見目麗しい天才少女だったころ。幼い時、人にはそういう時が一瞬あるらしい。

三八豪雪の頃、祖父は「どぶろく」を造っていた。何故か我が家では、それを口外してはならないためか、変な名前がついていた。「とっぴぃしゃけ」と、言って、よく遊びに来ていた従弟と騒いでいたことがある。それは、どんな味なのか、祖父と父がどんな顔をして飲んでいたかは、全く覚えていないが、母が口外してはならないと言い、従弟と私は、昭和の映画でアホな子供たちが、訳もわからず秘密めいたことが面白くて踊っていたように、わたしたちも「トッピィシャケ踊り」を踊っていた。その時それを呑まされていたのか?

しかし、自分で飲む分は造っても良いのだと思う。それを売ってはいけないが。何を隠したかったのだろう。わたしが黙って飲むかもしれないからか。

五郎八という濁り酒を飲んでいて、「田舎造り」とラベルにあるのを見て思い出したのだ。こんな洗練された味ではなかっただろうと思う。色ももっと薄茶がかっていたように思う。発酵した臭いが嫌だった。こんなものを大人は何故秘密にしてまで飲みたいのか分からなかったが、あれからン十年、こんな美味しいものが世の中にあることを幸せに思う。

あの時、一緒に踊っていた従弟は某コンピューター会社の部長になっている。真面目を絵に描いたような彼は覚えているだろうか。女性はエピソード記憶をわりと覚えているらしい。多分彼は忘れているだろう。

 


東映任侠映画

2015-02-09 | 映画

去る講習会の日、わたしの射より関心が大きかった「東映任侠映画」も、もう3巻目になった。

あの日、帰りにKCで買ってくるように言われ、こちらは関心が薄いのでうろ覚えで店員に聞いた。「あのー、本にDVDがついている高倉健のシリーズの2巻目ください・・」店員は、半分とぼけたおばさんには冷たい。ましてや「任侠」などという言葉には無縁の若い女の子である。「はぁ?」と、言われそうな気がしたが、さらっと「ディアゴスティーニですね。」と、言われた。

残念ながら、そのディアなんちゃらを知らないので、「はい。やくざ映画の・・」と、言うと「任侠映画のシリーズですね」と、パソコンの画面を出してにっこり笑う。おお、若いからと言って侮ってはいかん。これは、予約可能とも言われたが、200巻あるのだという。1998円で200巻とは眩暈がした。殿は厳選して買うと言っていたが、1から3巻までの間では「厳選」は出来なかったようだ。厳選とはたくさんの中からということなのである。厳選した結果の数字は知らされていないので恐ろしい。

映画は好きだが、このシリーズは一緒に観ない。やはり、健さんファンと任侠映画ファンを兼ねている人にだけの醍醐味のようだ。

 


ぶりしゃぶ鍋

2015-02-09 | 料理

本日は、初顔合わせというメンバーでぶりしゃぶ鍋をした。北陸の暗い空は美味しいものを家で食べるためにあるような気がする。

皆で鍋をつつくことや食事を一緒にすることは元気が出る。

殿の食欲が今一つなので取りやめにしようかと思ったが、空の暗さから解放されるように気持ちが明るくなれば、春は早く来そうな気もする。


オーブン陶芸

2015-02-07 | 九谷焼

なるべく家にいて出来ることを楽しむのにちょうどよいのが、オーブン陶芸。

焼くのは真夜中。夜間電力を利用して。植木鉢を入れるものと、3歳の孫娘のおもちゃ。土鍋とコーヒーカップとテーブルと・・と、楽しんでいるのはわたしで、実際にはそれほど喜ばなかった。おまけに、土いじりは手が荒れる。

少しいびつだが、花を入れたら可愛いではないか。わたしが立っているだけでも明るい我が家だが、小百合とはいえ飽きがくるというもの。そうだ、入れ物を替えるだけで可愛いのだ。しかし、春のお洋服はオーブンでは作れない。

立春を迎え、徐々に太陽を浴びることが出来たら嬉しい。