帯の力
2024-09-23 | 読書
『黄色い家』川上未映子
『風に立つ』柚月裕子
2冊読み終えた。
読み始めたら止まらない。
『黄色い家』川上未映子
15歳の主人公が、裏社会にいつの間にか入っていく。
現代の闇バイトとか、詐欺とかに、「やります~」と、言って入っていくわけではなく、じわじわとそこに沈んでいく怖さ。
貧困と家庭内の問題とが絡んで、カード詐欺をするときの、ATMでの行動が、まるで自分がやっているようにリアルで心配になる。
本屋に並ぶ目立つカバーに引き込まれ、帯はつい手に取ってしまう見事な文章。
「今世紀最大の問題作!」って。確かにこれ式の犯罪多い。
裏社会と表社会の境界線にいる少女たち。
どうなるんだろうと思うと止まらない。全600ページ。
わたしは、これで寝不足になりました。
『風に立つ』柚月裕子
帯に引き込まれて、またまた読むこと450ページ。
以下、帯の文章。
問題を起こし家裁に送られてきた少年を一定期間預かる制度ーー補導委託の引受を突然申し出た父・孝雄。南部鉄器の職人としては一目置いているが、仕事一筋で決して良い親とは言えなかった父の思いもよらない行動に戸惑う悟。納得いかぬまま迎え入れることになった少年と工房で共に働き、同じ屋根の下で暮らすうちに、悟の心にも少しずつ変化が訪れて……。家族だからこそ、届かない想いと語られない過去がある。岩手・盛岡を舞台に、揺れ動く心の機微を掬いとる、著者会心の新たな代表作!
読破した後、しばしロス状態。
忙しい毎日を、自分で作ってしまう浅はかさ。
早く寝ないと。夜は寝ナイト。しかし、興奮気味で寝付けない。危ない。