仕事の休みに山友達と山へ行く予定だったが雨となったため、急きょ黒部行きとなった。
途中「生地」の、魚の駅で岩ガキを食べた。牡蠣は大好きなのだが、姑が嫌いなために家では食べれないのである。なので、生の岩ガキは最高だった。店主は、いつもより小さいので安くしてくれた。海水の味が塩辛くて、もう少し洗ってもらえたらと思ったが、すでにつるりと喉の奥であった。旨い、とろける。
実はわたしは黒部へ行ったことがないので、トロッコ電車にも乗ってみたかったが雨のため断念。
ところどころ雨が漏るし、激しく流れ落ちるところもあって、トンネルの中でも傘を差して歩いた。
途中のぞき穴があって、手前から3番目の穴から撮るのが一番いいらしい。汽笛が聞こえる。走れっ!!
来た来た!!通路は雨が流れている。撮れたっ!で、電車が・・どこ?
次は手前の橋から撮ることにした。傘をさしながらの撮影。雨はしぶしぶ降っている。
ぐるっと、トンネルをくぐって行くトロッコ電車、向こう側はどんな景色なのだろう。
さて、その後は宇奈月温泉を通り過ぎ、宇奈月ダムの奥へ。まるでよその国のお城のような建物。その方向に「とちの湯」がある。こんな山奥にぽつねんと・・小さな温泉。
誰もいないうちに、露天風呂を覗く。露天風呂の注意書きには「外から見えてしまう場合がございますのでご留意ください」とある。どのように留意すればよいのか。まあ、覗いた人の方が不運ではあるだろう。ここから左側の山すそにトロッコ電車が通るのが見える。
少しぬるい湯だったが、後でほわほわと温かくなってきた。外に出ると胡桃の木があって、胡桃がひとつふたつ落ちていた。山登りもいいが、ぼおっと雨の中を歩いて温泉に浸かるというのはいいものだ。
こんな時、天国は天国になくて、この世にあるのだと思う。お釈迦さまは蓮の花の周りを散歩しているだろう。まさか、天国の温泉につかってはいないだろう。ありがたや・・