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夕食前に自然観察員の方のガイドで室堂平周辺を散策した。
白山の花の説明を生きた花を見ながら聴くことは貴重だ。
花の名前、特徴、今年は3年に一度のコバイケイソウの花がよく咲いたこと。「クロユリのにおいはすごいですよー」一緒に説明を聴いていた女性と嗅いでみた。花の「匂い」とは言えない。「臭い」だ。このくさい花が石川県の花とは・・・
ミヤマクロユリ
夕食は自炊棟で食べた。今年は余裕があったのかビールが飲めた。初めての年は、疲労困憊でビールも食事も喉を通らず、みそ汁だけやっと食べていたように思う。
消灯時間は20時30分なので、山での夜はひたすら早く寝るしかない。早朝の太鼓は3時半くらいになるので、早起きするためにも寝る。ヘッドライトを枕元において明日の晴れを祈るしかない。日曜の夜のせいか、自炊棟はわたしたち以外には2人しかいなかった。静かだ。静かすぎる。
が、翌朝太鼓は鳴らなかった。雨だ。
7時50分下山開始。軍手はみるみる濡れていく。寒いかと思ったが歩いているうちに汗をかいてくる。
雪渓で先に出発していた小学生の団体に会う。ロープを渡して、カラビナで確保してひとりずつ渡していた。ロープ回収をする前に、私たちを渡してくれた。子供たちより先に下りる。
大倉山避難小屋で1枚脱いだ。休憩にあんぱんとコーヒーを飲むつもりだったが、小学生の団体が来たので、場所をあけるために出発した。子供たちは「おやつ食べてもいい?」と、元気そうだが雨なので心が折れてる子もいる様子。
昨日から前になったり、後になったりしているので、今日もこの子たちが無事に下りれますようにと自分も心配なくせに、心で祈っていた。先生やガイドの方は凄いなと思う。一番小さい子は1年生だ。子供を預かるのは大変だが、子供たちにとっては貴重な体験だろう。
11時に大白川の登山口に着いた。ずぶ濡れで温泉へ直行。
雨に降られたけれど、暑くなくてよい登山だった。仲間の皆様に感謝。今回で3回目の同級生登山は一応一区切り。来年のことは分からないが、とにかく3年というのは卒業の年でもある。残りの人生は、無理をしない登山に替えていきたいのでわたしも一旦卒業。
今年の白山は雪が少なく、雪解けが早かったが、4月に寒波が訪れたので花の咲くのが遅れたようだ。
平瀬道は階段が多いが、急坂の危険なところはほとんどなく登りやすい。
途中、雪渓があり小学生たちをガイドさんと先生が、ロープを張って安全確保して登らせていた。わたしも一歩一歩慎重に足を運ぶ。
グンナイフウロ
イワギキョウ
登りきるとコバイケイソウが咲いている。一昨年、昨年と登っているが、コバイケイソウが群生しているのは今年初めてだ。
室堂付近は、コバイケイソウの群生だ。
ミツバノバイカオウレン
6時間かかって室堂到着。今年は涼しくて体力消耗せず良かった。昨年のカンカン照りの観光新道は火あぶりのスルメの気分だったことを思い出し、今年の過ごしやすさに感謝。
さて、室堂にある奥宮に参拝し、令和元年限定発売のバッジを買った。奥宮でなくては買えないバッジである。それも毎年すぐ売り切れるそうだ。御朱印も買った。何回も登れないので貴重な買い物である。
コイワカガミ
ハクサンコザクラ
ミヤマキンバイ
ミヤマタンポポ
ミヤマガラシ
ハクサンフウロのピンクが可愛いお花畑。
今年は平瀬道を歩く。7月21日日曜。駐車場には50台ほど車が停まっていた。当然ながら名古屋や岐阜ナンバーが多い。
8時に到着したときに、小学生の団体が出発して行った。小学生でも登れる簡単な山という人がいるが、つらさや事故はどこに潜んでいるか分からない。若い先生が何人もついていた。小学生より、お婆のほうが危ない。息が切れそうだ。アミノバイタルのゼリーを飲み、平瀬道にはトイレがないのですませて登る。
水が豊富な白山だが、平瀬道には飲み水もない。砂防新道は水もトイレも完備しているので、人気があると思う。
8時10分登山届を出して大白川の登山口より出発。
曇り空なので涼しく、階段が多いが平坦なところも多く、6.9kmだが昨年のギラギラ暑かった観光新道より登りやすかった。気候の影響も大いにある。
タカネニガナ
カメラの蓋が開きにくく、中途半端に開くので調子が悪い。買えば良かったかなと思いつつ、ついに登山の日を迎えてしまって残念な気持ち。花の接写もできないし。登山の日までにカメラを買う暇もなかったなあ。
歩くにつれ、白水湖が見え隠れしてわくわくする。
ヨツバヒヨドリ
オオバミゾホウズキ
平瀬道は階段が多い。そして、階段にも花が溢れている。
ヤグルマソウ かな?
モミジカラマツ
花に気を取られながら歩いているうちに、大倉山山頂。標高2038.6m。その後、大倉山避難小屋で休憩。おやつ代わりにみそ汁とマス寿司を食べる。
ゴゼンタチバナ
ヨツバシオガマ
ニッコウキスゲが見ごろ。ハクサンフウロモ咲いていてお花畑になっている。
ハクサンフウロ
ハクサンシャクナゲ
キヌガサソウが群生していた。 手前にあるのはサンカヨウ。
イブキトラノオ
白山に登れない季節は、白山の写真を撮ることが楽しい。冠雪の白山は美しい。
晴れた日に外に出ると、つい写したくなる。家の近所の撮影スポットである。
しかし、新幹線の工事で、見通しの良かった場所が消えていく。小学校の時、悪いことをしたら「おーりゃりゃこりゃりゃ、先生に言うちゃろ」と、言ってはやす言葉があった。それを、ふと思い出した。あーりゃりゃこりゃりゃである。誰に言いつければいいのだ。もう少しで、この場所から白山が消える。
曇天の空と、白い砂のようにさらさら降る雪がようやく治まって、白山が浮かび上がった。
父の見舞いに行って、実家の母に特製天ぷらうどんを作ってあげた帰り、車の中から見事な山が見えた。赤信号で慌てて撮ったのでどうなったか分からなかったが、家へ帰って見たら案外良かった。
雪化粧とはよくいったもので、雪が降ると美しい。女性も化粧をすると美しい。化粧をすると王子様がくるだろうか。いや、年は隠せない。
母を連れて父の見舞いに行った後、あまりに白山が綺麗なので中央公園を通って帰る。
父は、自宅の山の後ろに中央公園が出来たとき、大きな庭が出来たと喜んでいた。出来たばかりの公園に、両親は朝早くお城の滑り台を滑ってきたと言っていたことを思い出した。随分昔のことだ。娘が生まれた年に出来たのだから。
実家からの帰りは必ず公園を通る。そこからの白山を撮る。
お城に昇って撮ると、ちょうど木が手前に来る。それも晩秋の気配でいい。
ついでに、自宅への途中は、新幹線の工事で、新幹線が開通したら白山は橋脚で見えなくなるのかもしれないという心配がある。いずれにしても、今日のように晴れると、青空の下の白山を探す。白山日和と言いたい。
山へ行けない日の天気の良い日は、平野から白山を眺めて楽しむ。
医療センターの駐車場から見る白山は気持ちがいい。でも、残念ながら、明るいとデジカメに自分の顔が写って白山の姿が確認できないまま、あたりをつけてシャッターを押す。
昨年の今頃は、憧れと不安な気持ちで眺めていた白山。今年は違う意味で、白山を眺める。登れない山が、近くなった。
夕方、ピンク色に染まった白山を見て、幸せな気持ちになった。
10月末、ワインパーティの翌日に白山から最も近くて、白山が最も美しく見える場所へ連れて行ってもらった。
「白山パノラマ展望台」(1291m)『岩屋俣谷園地』という白峰村の市ノ瀬駐車場の道路を上ってすぐの登山口からである。
コースタイムは、パノラマ展望台まで1時間半ほどである。紅葉を見るのにちょうど良い遠足だ。おまけに、白山から別山まで一望できるのだ。前日までの雨が止んで期待を胸に。
9時20分に登り始める。ブナを仰いで進んでいく。
標識の右のコースを行き、帰りはブナ平から下りてくる予定。
踏みしめる足元に可愛い落ち葉たち。
白山の後のせいか足が進む。息もあがらない。気温は5℃くらいだろうか。
夫婦ブナ。
何十年連れ添ったのだろう。
登りきると雲がかかっていて残念な状態。しかし、エベレストへ登った山の先生は言う。「ちょうどエベレストの眺めみたいや。雲の上に頂上がでとる・・。」大汝峰が雲の中から顔を出す。午後に晴れるという予想通り、雲はどんどん流れて行く。11時だが昼食にして12時まで待とうという事になった。撮影登山だ。しかし、つくづくみんなのカメラが良いカメラなのが羨ましい。でも、重いカメラは持ち歩けない。性能のいいデジカメで勝負?
出てきた。!!
別山が見えてきた。「あのチブリ尾根をよくも歩いてきたと思うわ。」と、言うと「頑張ったんなぁ。次はエベレスト行くか!」「そんな、、、死んでしまうわ。」
雲がすっかり去っていき、雪煙・・。あっという間に冬の様子だ。山の夏は一瞬なのだと実感した。
良い写真を撮り、午後1時半に下山し、白山里という温泉に入り楽しい遠足終了。
夜は、元気に弓道へ行くことができた。
昼食後、弥陀ヶ原を進んだが、ガスが多くて視界が遮られたので戻ることにした。12時20分に観光新道を下り始める。真砂坂あたりは花が多い。
殿が池の小屋が見えるあたりでガスがかかってきて雨の心配もでてきた。
小屋で小休止後、ぽつぽつと雨の気配がするので、ザックカバーをかけて下りる。いつ降ってきても大丈夫なように。
前回も観光新道から下りたので、何とかいけるだろうと思った。しかし、どこまで行っても、ゴロゴロ岩。足が届かない段差もある。手をついて岩を掴んで下りたり、脇へ逃げたりするが、横が崖だったり、落ちた人がいて救助されたということを聞きながら下っていく。ここを踏み外したらけがをするだろうなと思う。
黒ボコ岩から殿が池避難小屋までコースタイム50分。そこから、慶松平まで50分。別当出合まで1時間として、2時間40分。その速さで下りる自信はない。4時半に到着を目標とした。Tさんの「けがをしないように下りましょう。」の言葉に「ハイ!!」と、返事して気合を入れる。げぇ・・また段差が。前回は同級生の男子(おっちゃんになったが男子である)が、いたので心強かった。今回、か弱くて見目麗しい、サバイバルには程遠い、山女というより深窓の令人が間違って山に迷い込んだようなわたし達である。
行けども行けども、ぬかるみと岩。最後の最後まで続く。変化があって面白いが気を付けて。泥で滑る石や、浮石に気を付けて、ゆっくり見極めて下りていく。見極め中に長い蛇が藪へ入って行った。
途中、膝が痛いと言って立ち止まっているおじさんがいた。ひとりで下っていると、長く感じるだろう登山道を、百合とバラが下りていくのである。時間をかければいつか登れる。いつか下れる。もちろん自分の力量と計画があってのこと。
甚之助小屋での青空はどこへ行ったのだろう。前日の雨のために、石段の砂防新道にはないぬかるみが何か所もあった。
後1km!・・15時40分。もうひとふんばり。滝の音が聞こえ、別当出合の屋根が見えて来たとき、気を抜かないようにと思いつつもはしゃぎたい気持ち。前の人が立ち止まっている。またまた蛇だ。
とうちゃくーーーー! 16時6分。ハイタッチ。
Tさんと、「互いによく頑張ったねえ。」「ケガもなくようございました。」と、称え合った。汗をかいたまま家へ帰り、身体が納豆みたいにねばねばと気持ちが悪い。登山靴を洗った後、風呂に入る。
夜はぐっすり眠れて最高。これでまた何日か楽しいのだ。