まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

またまた一つ的射礼

2023-10-30 | 弓道
昨日は、小松で一つ的射礼をさせていただいた。
今回は大前で、落ちに控えるのは、身長180cmはあるだろうC先生。
わたしは148㎝。この身長差を中立のF先生が取り持ってくれる。
また全日本選手権で天皇杯を頂いたという経歴の持ち主と、実力の差と身長差がある。
あわらでの試合でも、後ろに控えたのは皇后杯を頂いたT先生。
今回も、我らが会長は、ガハハハッ「まぁ、がんばれや」で、あった。
道場に行けない日は、本座から射位までの長さを測って、家の廊下で稽古した。
5歩でちゃんと行くには、少し大股になる。
本番前の位取りで、「がんばって歩きます」と、言うと、
「頑張らなくてもいいですよ。合わせます」と、ベテランである。
しかし、途中の歩行は小さくてもいいが、射位までは決まった長さがある。
そこだけは、前進も後退もきっちりやらねば。
緊張する。おまけに、緊張するとお腹がグルグルなる。
後で、道場に到着してから少しお腹に何か入れるといいよと言われて、なるほど次はそうしようと思ったが、次はないかもしれない。
とにかく、しっかり引いて、会を満喫しよう。
稽古でいつも外れていた甲矢を放った。
トンと、的に中った。へぇー中ったやん。と、心の中でほっとした。
その後、中立のF先生も的中し、当然ながら落ちのT先生も的中。
3人とも甲矢の的中はいいもんだ。
乙矢を番えて、的を見ると雨が降り出していた。会を持つことに一生懸命で、離れで気が抜けてぼわんとした感じで離れ左上に。
滞りなく終わり、わたしにとっては超緊張の中で大きな失態もなく無事に終えることが出来てよかった。
後で、弓仲間に射が良くなっていて、会相も良かったよって、心配して見ていたって言われて嬉しかった。
もともと早気で、会を1秒でも伸ばそうとするとビクがきていたが、どうにか5秒は持てるようになった。
ガハハハッと、笑っていた会長も、「良かった良かった」と、不始末のなかったことにほっとしていた様子。
身長差だけでなく、慎重さにも欠けるわたしである。
小松の会長さんが「6射皆中になるかと思った・・」と。
御前の甲矢の1本って大事だなあと、つくづく思った。

しかし、その後の試合は、全く気抜けしていたような射で、2回目は皆それしてしまった。
おまけに、チームでも、あろうことか全抜けだ。
3人して、初心者でも1本は中るよね・・と、力なく荷物をまとめた。
これって一体何なのだ。
あんなに稽古では中っていて、調子が出てきたなあって思っていたのに。

家に帰ると、疲れて夕食の準備の前にソファーで、数分寝てしまった。
体力がないなあ、ここ何日か稽古でも緊張していたなあ。
まだ、伸びることが出来るんだろうかと期待してしまうのが弓道の魔力なのである。
それで、皆それしてもまた懲りずに出かけるのだ。
何と非効率的な、何と生産性のない。
先輩方々に叱られるかもしれないけど、伝統的な格調高い武道と思いたいところだが、今やスポーツのような感覚である。
スポーツの類はみんな暇つぶしみたいなものかもしれないけれど、これに真剣に取り組むこの馬鹿さ加減がやりきれないほど愛おしいのである。
のめり込んだらどこまでも止まらない。
やればやるほど、非力を知る。






矢が悪い・・訳ではない

2023-10-26 | 弓道
射礼用の白羽の矢で稽古していたら、何回やっても甲矢が外れる。
始めの1本が大事なのに、甲矢ばかり抜けるので、この矢が悪いのではないかと疑いだす。
後輩のO君が「初めに乙矢を引いてみたら?」
「ほんと!!気づかなんだ・・」
乙矢を先に引いてみたら、外れた。
2本目に引いた甲矢が中った。
要するに自分が悪いのだった。
これで安心して外すことが出来る??
道具を疑うと、自身に反省がなくなる。
しっかり引いてどうにかなるさということか。
何年やっても、これだ!という風にはならない辛さ。
めったに褒めない辛口の先輩に、前より良くなったねと言われると嬉しいが、
なかなか中りに繋がってこない。
くれぐれも道具のせいにしないよう、道具の手入れは怠らず。
とはいえ、この弦・・そろそろ替え時かな。
弦音が悪いのも自分のせいだわ。

定期検診

2023-10-24 | 身体
わたしの休みの火曜日は、義母のかかりつけ医へ行く日と決めてある。
「はい。血圧144 少し高めやけど大丈夫」
「血糖値 大丈夫」血圧と糖尿の薬を飲んでいるのでっ大丈夫と思う。
先生が心臓に聴診器を当てて「ばっちり!」と、耳の悪い義母に指でOKをつくる。
心臓はわたしより強いような気がする。
しかし、体重がだんだん減ってきたので、骨粗しょう症の心配をして薬をすすめられた。
「いつも家で測ると、もっとある・・」と、抵抗していたが、看護師に
「ここの体重計で毎回はかっとるんやし」と、笑われていた。
あとで、義母にカルシウムの薬の飲み方を教えて、わたしも一緒に聞いていて、帰ってから大丈夫か確認したら、
「先生は、年寄りやのにあきらめんと丁寧に見てくれて、大げさや‥先生のお腹のほうが心配やったわ。白衣のお腹のボタンがちぎれそうやった」
軍配は婆さんに上がったようだ。



新米!うま過ぎ

2023-10-16 | 料理
やっと新米にありつけた。
古米が終了したのは10月の始めだった。
新米はうまい。どうしてこんなにうまいのか。
旨い。美味い。
美味いは可愛いとイコールか。
可愛い赤ちゃんは、食べてしまいたいくらい‥という。
さて、そうなると煮ても焼いても食えないのが老害の爺さんだ。
いや婆さんもそうかもしれないが。
婆さんの場合、何かと家事一般をこなしているので、煮ても焼いてもではなく
煮たり焼いたりしているので少し違う気がする。
老害の人は、空気が読めない。
相手の話を聞かない。聞いてもすぐに忘れる。
おまけに、自分の考えがすべて一番よいと思っている。
何回も自分の栄光を語る。
その語る栄光は、世の中に出すと全く目立たない代物である。
人のことを言っている場合ではないかもしれない。
老害の一番厄介なのは、あんな老人になりたくないと思い、自分はまだましだと思い込んでいることだという。
そうなると、自身をけなしていることになる。
恐ろしや。
恐ロシヤといえば、怖いのは、ロシアだけではない。
あっちもこっちも戦争で、負けるなということは殺せなのでは?
とにかく休戦してください。と、言いたい。
決着はつけないで、どちらも休んでください。

SDGsだ、リサイクルだ、エネルギーの消費を抑えようというが、戦争でボカボカやっていたら、この小さな節約など、針の先ほどの効果もない。

何はともあれ、新米を美味しいと言える境遇にあることに感謝して、食べ過ぎないよう注意しなくてはならない。




三欠状態

2023-10-09 | 弓道
3つの欠の話である。

学生時代のように、早朝稽古して、夕方稽古して、50本60本など平気で引いていたように思うが、今は身体を大切にする年齢。
そうなると、ほどほどの稽古では、じわじわと筋力が衰えそうだしと考える。
75歳を過ぎた先輩が「筋力不足で、筋欠や」と、言われる。

そこで思った。「酸欠、筋欠、緊欠」で、三欠。
酸素の欠乏は、会の長さを伸ばそうと、いわゆる「引かぬ矢束」を、求めると、「あぁ~息苦しい」となる。
息を止めている訳ではないが、水に潜っているように、息を出し切ってしまうと苦しい。
ちょっと吸うこともできるのだが、変に息継ぎしたら、ビクがきたりする。
とはいえ、酸欠になるほど持ってはいない。
せいぜいで、3~4秒では早いが息は楽なのである。
もっと潜れ、獲物は深いところにあるぞ!!そのための会なのである。

筋欠は、たんぱく質を摂って、稽古に励むしかないが、高齢になると休むとすぐ筋力がなくなる。
かといって、稽古し過ぎると、肩の根などがずきっときて、やばいぞ状態になる。
わたしは、指にも力が入っていることがわかる。
朝起きると、押手の薬指がばね指のようになっていることがある。
本数をかけなくても、下手な弓を引いた翌日は、どこかが痛かったりする。

緊欠は先日起きた。
緊張で、一つ的の稽古を何回もして、何とか大過なく終えた。
その2日後、協会の弓道教室の開講式があって、会長不在のため、代わりに挨拶と矢渡をすることになった。
内輪の教室であることで、なんとなくリラックスしてしまい、身体が自然に動くだろうし、ひとりなので自分の息合いだけ考えればいいと、すらすらやっていた。
甲矢は11時のところへ抜けて、あろうことか安土に刺さり切らず、羽がほろりと地面に垂れ下がった。そこだけ土が固まっていたようだ。
かっこ悪いなと思いつつ下がるとき、アッと思った時には遅すぎた。
7歩下がって気づいた。下がり過ぎだ。
一つ的の稽古で身についてしまったのだ。
切り替えが出来ず下がりすぎて、結局、少し大股で射位に復帰してごまかした。
これは、緊張の欠乏だ。緊張は本気になる印。
これが欠けては、見てくれている方々に申し訳ない。
的中が確実でないならなおさら、体配を仕上げなくては。
そこから緊張し始めた。なんとか乙矢が的中したが。

矢渡の際には、的の周りの土は柔らかくしておかねば。
実は、その日の安土は私が水をかけて、的もかけたのである。

この後も、三欠は襲ってくるであろう。
それにめげずに今日も行く。

着物騒動 決着

2023-10-08 | 弓道
決着という字の「決」は、最終的に決めること。
「着」は、到達するという意味である。
今回の場合、まさしく最終的に着るということの決着。

嘘紋の着物を着るのはもやもやしていた。
なんと、朝起きたら16℃。寒いやん。
何の迷いもなく、袷の着物を着ることにした。
これが一番しっくりくるし、何回も着ているので、襷の具合もいいし。
マーガレットレースは、やはり公式ではちょっと。
寒くなってよかった。
やはり五つ紋はしっくりくるし、正絹は縫いも違う。
定めの座に戻るときに肘を張っているので、やはり袖の紋も気になる。





着物が決まるだけで、心までしゃきっとする。
一つ的の前と後ろには、全国レベルの先生だ。
中りはお任せするとしても、体配はチームワーク。
女性ばかりの美しい体配を・・・。
緊張はピークになり、お腹がぐるぐる言うのが後ろの先生に聞こえたようだ。
「わたしも鳴るときありますよ」って、やさしい。
何とか乙矢が入ったので良かった。
後で係の方が、たたきの矢と中り矢が全部11時に寄ってしまって、矢継するのではないかとはらはらしたそうだ。
画像を見せてもらったら、本当に数センチの中で矢が5本まとまっていた。
的は広いのに、ここに寄せなくても・・と、笑い合う。

すべてが無事に終わった。一つ的正式デビュー。


開設20周年にふさわしい射礼でしたと、お世辞でも嬉しい。
お土産のメロンは、あわらで採れたもの。
このあたりのフルーツは有名。
大きい!!




着物騒動

2023-10-06 | 弓道
9月の終わりに、あわらの協会の方から、10月8日に一つ的射礼をということで、ありがたく引き受けたものの、その後が大変。
その電話を受けた時は、30℃を超えていた。
わたしの中では、日本も常夏か亜熱帯に突入するのではと恐れていたので、着物はどうするか?と、夏の絽の着物でも下着をつけるので暑いこの頃。
しかし、本来なら10月は衣替えなので袷の着物になるのだろう。
とにかく全部出してみた。



単衣の着物を出してみたら、紋がない。
若い時に弓具屋さんで作ったもので、うっかり一つ紋でいいと思って作ってしまった。それでも、2万円ほどしたような。
最近は、色物や正絹の袷が手に入ってそればかり着ていたので、タンスに眠ったままだった。

おまけに背中の紋は、男の人のように〇で囲ってある。
薄いいぶし銀のような色なので、あまり目立たない。
道場仲間に借りてみることにしたが、残念ながら、生地が張りすぎていて、襷をかけて弓を引くと、目の前に膨らみができる。おまけに少し大きい。
急いでメルカリで喪服の単衣を頼んだらすぐに届いた。
新品で安い、わたしが小柄なので裄丈は良かったが、袖丈が若干短い。
襷をかけると、外れそうだ。
よく見ると、長くできると気付いた。
着物は切らずに織り込んで縫うので、洗い張りをして縫い直すと、誰のものにでもなる。日本の文化はすごいと思う。
しかし、感心してはいられない。袖の出したところにアイロンを当てても横線は消えない。これも、洗い張りをしない限り消えないだろう。
スチームを当てたら縮むだろうし。とりあえず、目立たなくはなった。
その袖に合わせて、じゅばんの袖を下着に直接縫い付ける。
「大ウソつき襦袢」だが、暑いときはこれがよい。

しかし、10月に入って、おや!!秋ではないか。
長袖がほしい。と、なるとメルカリの単衣は完全に夏の薄物だと気付いたのだ。不採用。着るものがない。もう日がない。
そこで、自分のポリエステルの着物をどうにかしよう。
洗えるし、本当はこれが一番いいのだ。でも、胸に紋がないと貧弱に見える。
ただでさえ小さくて貧弱なのに。
かといって、大きな貼り紋をつけるわけにはいかない。
いつも行く裁縫用具店へ行く。
最後のたのみ。レースを買った。
正式名称は、マーガレットレースミニ。これを、切って縫い付けた。



夜、道場でMさんに見てもらったら、彼女も胸のところに紋がないという。
全然大丈夫と言ってくれて、ついでに、そのレースを分けてあげた。
紋などは、近くによって何の紋か確かめる人はいない。
射礼で大事なのは射なのである。
まずは、着るものが整ってよかった。

射礼は女性3人で一つ的。
全国レベルのふたりにはさまれて・・と、先輩に言ったら爆笑された。
たぶん、雲泥の差の実力を見せることになるだろうという意味の笑いである。
わたしの役目は流れを止めないようにするだけである。
せめて、会の5秒持ちはクリアしなくては。
先輩は、3秒しかないという。わたしは、4秒はあると思っている。
後3日で何ができるか。
木曜夜は、道場の仲間が合わせて稽古してくれた。
改めて、着物の問題より大きな問題があったことに気づいた。







アルピニスト

2023-10-04 | 暮らし
まるで山小屋のようなレストラン。
シェフは白馬におられたそうで、もともと加賀市の方なので、この加賀市に店を構えたそうだ。
M先輩がワインを飲もうと誘ってくれた。
旦那さんの送迎付き。なんと贅沢な。


長野にいるような感じだ。
そう言えば最近は山へ行く暇がなく、この雰囲気だけでも味わおう。






さすがに10月

2023-10-03 | 弓道
夏はどうなることかと思った。このまま、常夏の国になるのかとさえ思ったが、10月に入った途端、いつもの秋がやってきた。
石川県は、県民文化祭で毎日毎日チラシの増産に励んでいる。
催し物の開催日が終わると、紙ごみが増える。
人は遊ばないと生きていけないのだ。
わたしも、リラックマに道着と袴を着せてしまった。
リラックマは、道着の丈ほどしかないのだが、袴に接着芯を貼り付けたら、立つんですぞ。