刈込池へ行く予定が、上小池を過ぎたところから通行止めで行けなかった。
このまま帰るのも残念なので、持ってきた弁当を食べようということになって、百名山のひとつ、福井県大野市にある荒島岳(1523m)へ行ってきた。
よほどの健脚でなければ登れない山である。頂上へはこの時間からは到底行けない。
2時間登って引き返し予定時間までに帰るということで、一緒に行った山の先輩たちと登ることになった。10時13分出発。
まず、勝原スキー場から行く。ここにはトイレがあるのでよい。
さて、目標は3時間。しゃくなげ平までコースタイム2時間10分。わたしの足では1.2倍かかるとして2時間40分だ。頑張れば行けるが、もともとのんびり紅葉狩りのつもりだったので、ゆっくり登山と決まった。
百名山を前にして昼弁当だけ食べて帰るとは、なんと贅沢な登山だろう。
さて、歩き出したら脚が異様に重い。なだらかなコンクリートをダラダラ登ることのつらさ。太ももに負荷がかかることがひしひしと分かる。
横の景色の傾斜からみて10度くらいありそうだ。
スキー場とはいえ、もう営業していない。桜を植えて花見ができるようにコンクリート道路を作ったようだが、階段より危ないのではなかろうか。
傾斜がきついと下りはもっと辛いだろう。
スキー場の初心者コースだろうが、ここを直滑降で滑ると相当スピードが出そうだ。
ゆっくり小股で歩き、ようやく本来の山道に出たが、今度は石がゴロゴロ。
スキー場のリフトがあるところに出た。
1時間歩いてやっとここが本来の登山口ということ。うへっ〜。
今迄はスキー場を歩いていただけだったのだ。
少し紅葉が始まっていて、秋の山はさわやかで虫もいないし気持ちがいい。
熊鈴をカランコロン鳴らして一歩一歩無理なく進む登山は楽しい。
向こうに見える尾根は経ヶ岳。今度はあちらに行ってみたらいいよとのこと。
登りやすく、白山と荒島を見ることが出来て良いかも。
11時40分平らなところにベンチがあったので、そこでお弁当にしようということになった。
登る途中はスポーツドリンクだが、やはりおにぎりにはお茶だ。
小さな水筒に入れてきたお茶におにぎりは最高。晴天の空の下。
12時8分下山開始。
下山してくる若者に先輩が何時から登ったか訊くと、5時30分ですとのこと。
健脚な若者でも頂上まで4時間はかかるだろう。
しかし、暗いときに出発し熊の心配はないのか?
さて帰りは1時間ほどで下りたが、やはりコンクリートの坂が応えた。
斜めに下りるので身体がのけぞる感じで下りていく。ストッパーをかけながら下りるのですっかり腰が痛くなった。
登山で太ももが筋肉痛になるなら分かるが、腰痛になるのは初めてだ。
けれど、何より天気が良くてよかった。久々の外出である。
登山者には4人すれ違い4人に抜かれた。
健脚そうな若い人が多かった。遅くから登るわたしたちを不思議に思ったことだろう。
13時に駐車場に着いた。ここから加賀市まで2時間。
ちょうどよい遠足だった。