すかっぱれだ。寝室を開け放して、布団と毛布を干し、洗濯を干しながら、元気が湧いてくるのを感じた。日光消毒だ。天気と元気は字も似ている。そして、晴れたら元気がみなぎる。
熱闘甲子園で、過去に長島三奈さんがでていて「すかっぱれでしたね」と、言うと、相棒のアナウンサーが「すかっぱれ?」と、訊いて、長嶋家では晴天をそのように呼ぶのだと分かった。ピーカンという人もいるが、すかっぱれという言葉がいいなあと思った。スカッと晴れる感じで、たぶん長嶋茂雄さんが最初に発声したに違いない。
さて、婆さんが調子が悪いという。今まで、2階のわたしの寝室へは来たことがないのに、今回、アイスノンを持って来て、何回ものぞきに来た。移るから来なくていいよと言ったのに、耳が遠いので分からなかったようだ。行きつけの病院へ電話して連れて行った。わたしは車の中で待つこと1時間。「Aやったわ」で、あった。幸い予防接種をしていたせいか、熱は殆ど上らず体調も悪くなさそうだ。
車で待っている間、航空石川と明徳義塾の試合を観ていて0対0での良い試合。続きを観るために居間でTVをつけた。8回表で1点取られていたが、9回表で満塁をダブルプレイで押さえてスリーアウトチェンジの映像が映った。航空石川の選手はみんなニコニコしていた。その笑顔を見て、勝てそうだなあと感じた。
やはり、逆転さよならホームラン!やった!!と、思った瞬間、わたしの前のウッドデッキの見えるガラス扉を横切っていく何かが見えた。青っぽい・・がさっとデッキの右方向へ落ちた。デッキに飛び出して謎の物体の確認。空から布団が降ってきた。わたしの寝室は居間から一番遠いのに強風で飛んだのだ。では、毛布はと見ると玄関前の満天星ツツジにとぐろを巻くようにひっかっていた。風も元気なのである。結局、2階で乾した布団を下で取り込んだ。すかっぱれは布団も飛ばす。
インフル特別休暇も忙しい。