さて、先日、ダブって買ってしまった本を読み終えた。
母性についての、「信用できない語り手」という手法で、母と娘が交互に語る壮絶なドラマである。
やはりこのミステリーも、読み終えた後、もやっとするのだが。
やはりこのミステリーも、読み終えた後、もやっとするのだが。
母性を読んだ後の解説がおもしろかった。
間室道子(元祖カリスマ書店員)が、解説していた。
ハードカバーで出た時
「これが書けたら、作家を辞めてもいい。その思いを込めて書き上げました」という湊かなえさんの言葉が帯についていたが、その後湊さんはシナリオを含めると、現在までに7つの新作をだしている。
作家であるということは、書き続けることである。
壮絶なドラマの中で男たちの存在感がうすい。
母という字は、①はは。母子・母胎・母乳・父母
②根拠地・出身地。母校・母港 ⓷物を生み出す元になるもの。母音・母型
④母のような役割を担うもの。聖母‣寮母
では、父は①ちち。父子・父母 ②年老いた男性。漁父
そういえば、孫たちは「ばあちゃんちでお泊りしたい」と、言う。
なぜか「じいちゃんち」より「ばあちゃんち」と、孫たちは言うようだ。
ばあちゃんは、お世話をしてくれる人だからかもしれない。
長いこと家長制度とか男尊女卑という日本だが、分数は「分父」ではなく「分母」である。命がけで闘って守ってきた国も「父国」ではなく、「母国」である。
もしかしたら、男たちは母に甘え、後始末を押し付けてきた?
そういえば、我が家も後始末は私がしなくてはならない。
名実ともに「ばあちゃんち」になってしまった。
ついでに、夫の年を3歳も越えてしまった。
このままいくと、あの世でどこの婆さんだろうと思われそうだ。