まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

母性(湊かなえ)を、読んで。

2022-10-30 | 読書
さて、先日、ダブって買ってしまった本を読み終えた。
母性についての、「信用できない語り手」という手法で、母と娘が交互に語る壮絶なドラマである。
やはりこのミステリーも、読み終えた後、もやっとするのだが。

母性を読んだ後の解説がおもしろかった。
間室道子(元祖カリスマ書店員)が、解説していた。
ハードカバーで出た時
「これが書けたら、作家を辞めてもいい。その思いを込めて書き上げました」という湊かなえさんの言葉が帯についていたが、その後湊さんはシナリオを含めると、現在までに7つの新作をだしている。
作家であるということは、書き続けることである。

壮絶なドラマの中で男たちの存在感がうすい。
母という字は、①はは。母子・母胎・母乳・父母
②根拠地・出身地。母校・母港 ⓷物を生み出す元になるもの。母音・母型
④母のような役割を担うもの。聖母‣寮母
では、父は①ちち。父子・父母 ②年老いた男性。漁父

そういえば、孫たちは「ばあちゃんちでお泊りしたい」と、言う。
なぜか「じいちゃんち」より「ばあちゃんち」と、孫たちは言うようだ。
ばあちゃんは、お世話をしてくれる人だからかもしれない。
長いこと家長制度とか男尊女卑という日本だが、分数は「分父」ではなく「分母」である。命がけで闘って守ってきた国も「父国」ではなく、「母国」である。

もしかしたら、男たちは母に甘え、後始末を押し付けてきた?
そういえば、我が家も後始末は私がしなくてはならない。
名実ともに「ばあちゃんち」になってしまった。
ついでに、夫の年を3歳も越えてしまった。
このままいくと、あの世でどこの婆さんだろうと思われそうだ。


ワクチンというもの

2022-10-29 | コロナ
鳥インフルエンザで、何万という鶏が殺処分されている。
鶏にとってはたまったものではない。
それこそ、鶏にワクチンを打てたらいいのに。

ワクチンと言えば、風疹、麻疹、ポリオのワクチンは一生有効である。
これは生ワクチンというもの。
コロナは、不活化ワクチンと言って、毒性をなくしたものらしい。
インフルエンザもそうなのだ。
だから毎回打たなくてはならない。

1回打ったら一生ならなければいいのに、4回です、5回ですと続くと、打つたびに熱が出て、何日か棒に振ると思うとだんだん消極的になるが仕方ない。

ある説によると、ウィルスが蝙蝠から人間に引っ越しをしたので、引っ越し完了したら、仲良く同居できるのだという。
ウィルス自身も死にたくないのだそうだ。
共存したいようだが、なんといっても既にいる者たちが許さないから闘いが起きる。
人間は、自分の意思で身体を動かしていると思っているが、全く不自由な集合体である。
いうことを聞かない細胞があったり、すり減ったり。
唯一死なない細胞はガンである。
悪者は増殖する。地球の悪者も増殖しているみたいだ。

それにしても、殺処分だけは可哀そうでならない。
弱い者たちは、知らない間に葬られる。  合掌







秋を満喫

2022-10-25 | 山歩き
まだ紅葉は早いが、山歩きをするとすっかり秋に包まれる。
久々に、実家の裏山を周る。
気持ちがざわざわしていても、山を歩くと穏やかな気持ちになる。
これはフィトンチッドのせいらしい。
樹木の本を読んでいたら「フィトンチッド」なるものが、樹木から発散され微生物を抑制する効果があるという、いわゆる森林浴の効果で、癒しや安らぎを与えるもので、特にクルミの木の下は良いらしい。
ベンチを作ならクルミの木の下に。


 
おや、兵どもが夢のあと。
楽し気な跡が。







人間の欲や煩悩は収まらない。
宇宙人のような人間が、世界を支配しようとしている。
本当は、地球に人間は不必要なのかもしれない。
そんなことをふと思った。


夜の高速

2022-10-23 | 暮らし
金沢へ弓道の昇段審査があり、審査員として出かけた。
朝7時に家を出て、片山津の高速まで20分、高速に乗って余裕をもって走り8時に到着。

午後に雨が降り、帰りが心配だったが、終わってから少し話し合いがあり、解散は予定通り18時頃になった。

薄暗くなった高速は苦手だ。
おまけに、東金沢から工事中で対面になっていて、照明がチカチカするとスピード感が増して、80kmでも早く感じる。
一車線で走ると向こうから来る車がまるで逆走してくるようで怖い。

怖くてスピードが落ちると後ろからあおられそうだ。
そうでなくても、後ろのトラックのライトがミラーに反射してまぶしい。
あおられ気分だ。
西金沢過ぎて、ようやく二車線になったが、暗くてブラックホールに飛び込んでいく感じだ。

幸い晴れていて良かったが、今度は片山津の手前で工事中のコーンとランプ。
一体どこが出口なのか、果たして無事に下りることが出来るのか?
そういえば、友達が片山津の出口が分からなくて、加賀インターまで行ってしまったと言っていた。
どこだどこだ・・・と、ゆるゆる走って出口を探す。
あった。ほっ・・・・。

家へ帰ったら7時過ぎていた。
朝作っておいた煮物を温め、Mさんから頂いた食用菊を茹でた。
酢を少し入れて茹でると綺麗な色になるよとのこと。
ありあわせの竹輪にのせてポン酢で頂いた。
ポン酢が合う。
やっと人心地ついた感じだ。










あちゃ~、また買ってしまった。

2022-10-19 | 読書
殿の本を整理しながら、自分の読んだ本も捨てようとポイポイとはじきだしていて、おや?同じ本があるではないか。
先日、湊かなえの映画化になる「母性」という本を購入したことを思い出した。
すっかり忘れていた。
殿の本は大量にあるが、彼は片っ端から読み上げているので、ダブっているのは殆どない。

この本は店でカバーをかけてもらったままで本棚に入ってしまった。
何故読まなかったのだろう。
宮部みゆきや湊かなえは、買ってくるとすぐに読んでしまうのに。
「母性」は、平成27年初版で、今年令和4年のものは29刷だった。
あぁ、平成27年は殿が亡くなった年だ。
そうか、それどころではなくなってカバーをつけたまま放置したのだな。

湊かなえは登山もするので「山女日記」のようなものも書くが、どちらかというとミステリー作家であるが、イヤミスのほうだ。
今回、映画化になる「母性」を、カバーに永野芽衣が出ていたので新刊と思って買ってしまった。
カバーには「100万部突破!」とある。
凄いな。即、読み始めよう。





もう秋ですか?

2022-10-19 | 暮らし
なかなか本の整理がつかない。
捨てがたい殿の本も、だいぶ処分したが。

2002年の俳句の本があり、ぱらぱらとめくってみる。
「ラジオ歳時記 俳句は季語から」
プレバトを観ていると、夏井さんの添削で劇的に変わることに感動する。
しかし、文章をだらだら書くタイプのわたしにとって、俳句を作る人は凄いと思う。
十月の季語のところを開いた。

天国はもう秋ですかお父さん

(昭和60年全国小中学生俳句大会特選句 塚原アヤさん)

これは、秋だからいいのだ。
もう夏でも、もう春でもダメなのである・・と。
それより、いきなり開いた十月のところ。
中学生のお嬢さんは、お父さんを亡くしたのだと思った瞬間泣けてきた。
殿を想いだしてしまった。
秋風が吹けば空の上も寒かろうなと。
私に俳句のセンスがあれば、ここで一句となるだろうに。

そして舅93歳と父94歳のことは、殿の次に思い出した親不孝者である。

天国にもうふたりいましたお父さん

ごめんあそばせ。









報恩講

2022-10-18 | 暮らし
10月は浄土真宗であるお寺の最大イベント、報恩講がある。
嫁に来てすぐ姑より、婦人会やお寺の婦人部とか、いろいろな役どころは全部引継ぎされて、若い時からお寺に行かされた。
とはいえ、全く積極的ではなかった。
早い話が、いやいや行かされていたような気がする。
幸い住職が同級生なので、今は違和感のない年頃になってしまった。
そして、わたしたちより若い人は全く見えない。
同級生の友達は、嫁にお寺へ行けとは言えないという。
どうも、これも私たちの年から先細りになりそうだ。
実際、我が家は娘達が嫁いだので、もう檀家として次の代へ譲れない。

報恩講では小豆汁を作ったり、お弁当を並べたりしたが、ここ3年はコロナの為にお参りしかしない。
今年は、仏教婦人部の会長が弓道の先輩なので会計を受け持っている。
役員仲間でお参りのついでに納骨堂に寄り、久々に舅と夫に会ってきた。

どこだっけ、いろは順に棚番があるけど、いろはにほへど ちりぬるを・・・
これでは、我が家は一番最後だ。
あさきゆめみし えひもせす
と、思ったら、棚は「いろはにほへ」で終わっていた。
最下段でとても分かりやすい。扉を開けると舅と夫がちょこんと並んでいた。

友達は上段なので、年を取ったら脚立に上るのも大変だろう。





納骨堂は一年に二度、にぎやかになる。
次に会えるのは大晦日だ。



喉元過ぎれば

2022-10-17 | 暮らし
真夏のあの暑さをもう忘れている。
亜熱帯になるのではないかと思っていたのに。
夏の間トイレの便座の電源を切っていたら、10月の初めに冷たく感じて、A君を思い出していた。
毎年、この季節に時候の挨拶で思い出すのだ。
「便座の温みが恋しい季節となりました・・・」
弟と同じ年なので、まだ会社で頑張っていることと思うが、元気なのだろうか。
時々聞こえる会社の話しは、コロナのことや、パワハラ勧告を受けた人がいるとか、いい話は聞こえない。

雑草だらけの空き地にコスモスが咲いた。少し種を撒いたのである。
雑草ばかりでは味気なくて。
まりいい土壌ではないのに咲いたので嬉しい。



さて、今年もギンナンの季節がやってきた。
いつもより粒が小さい。台風の時にだいぶ落ちてしまったせいか、少ないのだが、まだ木に実がついているので、この後葉と一緒に落ちてきたら面倒だと思う。
毎日、掃いてしまわなくては臭いからだ。




ハマる

2022-10-10 | 暮らし
このところ山へは殆ど行っていない。
夏は暑いので山へ行ったら死にそうだし、白山まで行く元気もない。

夏休みに、孫娘達が遊びに来た時に、リクエストされた小銭入れを作った。
その後、余った布で、もっとポケットが多いものを作ってみようと思って、仕切りが6個のものを作った。
裏布は贅沢にも紬の着物である。
これは父の紬の着物だった。









カードはばっちり入った。
ミシンにつかまると、時間があっという間に過ぎていく。
そして、ホックを金づちで叩いてつけていて、失敗して手芸屋さんでニッパーを買い求めて外したのだが、プラスチックで簡単なホックがあることに気づいて、またまた購入。
そうしているうちに、友達にもあげたくなる。
これって、近所のお年寄りが、毛糸のたわしや靴下カバーをたくさん作って人にあげているのを思い出して、あ、そのお年寄りに近づいてきたのかなと思ってしまった。

喜んでくれたらいいなと思うのだが、会うたびにアクリル毛糸のたわしばかりあげるのと似ているなあと思ったので、そろそろ次の作品に取り掛かることにしよう。

古着屋さんで買った帯を使って作った。
中身は!!内緒である。矢ではない。













お酒の試飲会

2022-10-08 | 暮らし
9月末に弓仲間にお酒の試飲会に誘われた。
限定のお客様ということで、予約枠にかろうじて入れてもらえて15種のお酒をグイ飲みに少しずつ入れて試飲するのだが、しっかり飲んだら酔うかもしれない。
折り詰めの料理とぐい飲みを頂き、テーブルに置いて、ぐい飲みを片手に列につく。
7時に行ったので長蛇の列と、たくさんの人、人、若い・・。
わたし達は同年3人で、完全年配組。
紙コップに水を用意して、さて「よこやま(長崎)」ひやおろしから始めた。
美味しい、飲みやすい。福岡、高知、島根、京都の山田錦・・それぞれ少しずつ違うことは分かるのだが、初めの味が忘れられないね‥と話しているうちに、少しずつ人が引き始めてきた。

福島・・美味しいわ。


さて、新潟は酒どころ「あべ」を、飲み始めた。水もしっかり飲んで。
しかし、この日は国葬の直後で、ここで試飲の感想ではなく、違うあべについての話題になってしまった。残念なことだ。


青森・・飲み比べの15種の他に、田酒の飲み比べ。


紙コップの水を何倍飲んだことか。


翌日は仕事が休みで良かった。
列についてお酒を持ってきて、席につくという忙しい飲み方だったおかげで、じっくり飲まなかったことが良かったのかもしれない。
二日酔いはしなかったが、翌日は少しぼおっとしていた。

分かったことは、次は美味しい肴と美味しいお酒をじっくり時間をかけて飲みたいと思ったことだ。









迎撃は無理

2022-10-04 | 暮らし
道で石をぶつけられたら、うずくまるだけだ。
血気盛んな人なら、「何してくれる!!」「何さらすねん!!」と、迎え撃つだろうが、相手が植え込みの陰に隠れていたら、怒りのやり場がない。
しかし、犯人が分かっていながら捕まえられないとは悔しいことだ。

今朝7時22分に、北朝鮮からのミサイルは日本の上空を越えて太平洋に落ちたようす。
迎撃ミサイルで落とすというのも簡単な訳にはいかない。
投げ返してうまく当たっても、そこで両方が爆発して落下したら自分の頭の上ではもともこもない。
それなら、向こうが打ち上げるや否やこちらが飛ばすとどうなるか。
わたしの頭ではどうやっても、迎撃など出来ない気がするのだ。

地球が温暖化で悲鳴をあげているのに、さらにいたずらに戦争をして、その横でミサイルを飛ばしているのは気違い沙汰としか思えない。
気違いに刃物とはこのこと。
それが国のリーダーであるという恐ろしさ。
ヒーローがでる戦隊ものの物語なら、例えばスーパーマンが出て解決なのだろうが。
パーマンはいてもスーパーマンはいないね。

うちの婆さんは「ぶーちんも、北日本もどもならん・・」と、言ったけど、どちらも違っている。
ぶーちんって、豚みたいだし。
日本の南北朝時代とごっちゃになってる?
どちらにしても、訂正する気力はない。