【インドの牛】 ～ デリー② ～

デリーには高級住宅街と言える地域がいくつかある。
例えば・・・ディフェンス・コロニー、ニュー・フレンズ・コロニー、
ＧＫⅡ、グリーン・パーク、ヴァサント・ヴィハール・・・・。

いずれも劣らぬ豪邸ぞろいであるが、
私の印象では、ここヴァサント・ヴィハールが一番のような気がする。

まず環境面では、第一に道路が広い。
そして、平らである。（インドではあまり無い。）
道路が広い割には、交通量はそれほど多くない。

　次に、高級車が多い。インドではホンダやトヨタも高級車だが、
それが霞んで見えてしまうくらいベンツやＢＭＷが多く、
ベントレーなども普通にある。

豪邸の敷地が広い。建物が密集しておらず、
隣の豪邸との間隔がある。

で、意外にも人が少ない。
取り巻く空気までもが、ゆったりとしているのだ。

前置きが長くなったが・・・・・
そんな高級住宅地には、ノラ犬やノラ牛がいないのだ。
だから路面も排泄物で汚れる事がないから綺麗だ。

ところが・・・クリケットをしている子供たちの傍らに、
牛の親子を発見した。



おおっ！　やはりここもインドである。

見れば、生まれてそう経っていない、
まだフワフワの柔らかそうな毛が生えている子牛が、
母親に寄り添っている。

どことなく普段見かける牛より、
高級住宅街の牛は綺麗だ。

のどかで良い風景だった。
牛がいる事に安堵する私であった。

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