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カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

「天使の爪」大沢在昌

2022年09月11日 22時26分59秒 | 本 / BOOKS

大沢在昌の天使シリーズ、第二段。
まぁ2作しかないのだけれど。

1作目「天使の牙」で刑事の河野明日香が麻薬組織のボスの愛人、
神崎はつみと二人で一人になってしまう。

脳死した神崎はつみの身体に身体を失った河野明日香の脳を移植し、
神崎アスカとしてよみがえったアスカは麻薬取締官となっていた。

脳移植の事を知っているのはかつての上司・芦田と
恋人で相方の古芳刑事など限られた人々であった。
河野明日香の脳(人格)で神崎はつみと言う絶世の美女の
容姿になったのだから大喜び~かと思ったのだが・・・
複雑なようで・・・古芳との関係は微妙になっていた。

麻薬取締官アスカはその容姿から危ない任務は与えられずにいたが、
ある日、謎の中国人女性が逮捕された中国人を救うために
麻薬取締局に立てこもり女性捜査官との交渉を要求した事から、
凶悪事件に巻き込まれてしまう。

優秀な刑事・明日香の脳と経験を元にアスカは事件を解決し、
捜査局にも世間的にも認められるようになる。

一方・・・・タブーを犯し禁断の脳移植を行った医者は、
自分の力量をロシアに売り第2の脳移植を行っていた。
ロシア人の殺人者の脳を強靭な肉体を持つ韓国系殺人者に移植し、
恐ろしい殺人サイボーグを造り出していた。

ポーランド人でアメリカ国籍を持つ医者はアメリカを追われるが、
脳移植を成功させた科学者と言うプライドの為に、
ロシアの諜報機関によって操られてしまう。

殺人サイボーグは妹を死なせてしまったと言う記憶から、
アスカを勝手に妹と思い込み、指令を受けて渡った日本で、
アスカを探し出す。

脳移植によって別人になった殺人者は罪を犯したとしても、
また別の人間に身体に脳を移植させることで永遠に捕まらない。
ロシアの諜報機関も恐ろしい事を考える・・・。

アスカが自分をつけ狙う第二の脳移植者と対決すると言う、
SF的なストーリーである。サイボーグが強すぎて、
SATやらCIAやらバッタバッタとやれれてしまう、
無茶苦茶(笑)大きなスケールである。
続編あるといいなぁ・・・と思わせてくれるほど面白かった。

コメント
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