カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

「マスカレード・ゲーム」東野圭吾

2023年07月10日 22時11分59秒 | 本 / BOOKS

ホテルを舞台とした東野圭吾の推理小説。

主人公はホテル・コルテシア東京に勤務する山岸尚美と
ホテルマンに扮して潜入捜査をする刑事・新田浩介。

2011年発行のマスカレード・ホテル、
2014年発行のマスカレード・イブ、
2017年発行のマスカレード・ナイトに続く4作目が、
この2022年発行のマスカレード・ホテル。

 

 

 

映画では木村拓哉が新田を演じ、長澤まさみが山岸役。
なのでどうしてもキムタクを思い浮かべながら読んでしまう。

連続した3件の殺人事件には、ナイフで胸を一突きという、
似通った手口が使われていた。3人の被害者には前科があり、
どれもが事件の内容と大きさに比べて刑期が短いと言う、
共通点があった。

殺された3人が加害者として起こした事件の被害者による、
復讐なのか? 警察は被害者家族のアリバイを調べるが、
全員が全員、完璧なアリバイがあった。

そこで・・・3組の被害者家族が、別の加害者を殺すと言う、
ローテーション殺人が疑われた。

その3組の被害者家族がコルテシアホテルに、
同じ日に宿泊する事が判明し、またしても新田刑事が
潜入捜査にあたる事になった。

山岸は前作のあとロサンゼルス勤務になっていたが、
3件の事件に協力した手腕を買われて急遽呼び戻される。
(舞台と役者はそろった。そうでなくっちゃ!)

ところが今回は梓警部と言う頭はキレるが、
正義感が時に暴走を生む女性が捜査協力で乗り込んでくる。
梓は新田らの指示に従わず、独自の観点から、
やりすぎにとられても仕方ない方法で捜査を進める。

新田は黙認しろと言う上からの命令には従わざるをえず、
山岸にも睨まれてしまい葛藤する。
それでも梓を抑えつつ、山岸の協力もあり、
なんとか犯人を見つけ出していく。

 3つの事件を経験した新田と山岸はお互いの考えや気持ち、
 能力を知りつくしており、信頼も強いものがある。
 なんでもそうだが信頼の上に関係が成り立つものである。
 良い仕事も友情も愛情も信頼関係がなければ成立しない。

 最後の展開から、もし次作があるとするならば
 新田と山岸には新しい関係が生まれると思う。
 期待したい。

 

 

コメント
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