WBC・WBO世界Sバンタム級チャンピオン 同級1位
スティーブン・フルトン(アメリカ) 井上 尚哉 (大橋)
21勝(8KO) 24勝(21KO)
階級を上げた井上選手に1.8Kgの壁は高いのか?
無敗の王者フルトン選手は身長でもリーチでも上回るが、
壁として立ちはだかるのか?
写真右側:背中がフルトン選手。
写真左側:顔が井上選手。
フルトン選手を全く知らない私だったが、
試合前の映像から地味だけどやりにくく、
防御だけでなくポイントを取るのが上手い、
負けない強い選手である事は判った。
1ラウンド:井上選手が左ジャブをボディへ伸ばす。
距離の探り合い。井上選手がジリジリトと前に出て、
積極的に手を出し左ジャブでロープに追って行く。
フルトン選手のスタンスが広いせいか身長差は気にならない。
(フルトン選手:9-10:井上選手)
2ラウンド:井上選手が左ジャブからワンツー、左フック。
フルトン選手は下がる、井上選手がワンツー。フルトン選手も
ワンツーを返して前進。井上選手が左ジャブから右アッパー、
フルトン選手がバックステップでかわす。
(フルトン選手:9-10:井上選手)
3ラウンド:井上選手がワンツー。フルトン選手が前に出るが、
パンチが届かない。井上選手はワンツー主体で左ボディから右を
顔面に、ワンツーから右アッパー。
(フルトン選手:9-10:井上選手)
4ラウンド:フルトン選手が身体を細かく振って誘う。
井上選手は前に出て左ボディストレート、左アッパー、
左ジャブからワンツー。フルトン選手がワンツーで前進。
(フルトン選手:9-10:井上選手)
5ラウンド:フルトン選手が左ジャブから出る。井上選手は
ワンツー、左ボディ、右アッパー。フルトン選手のワンツー。
井上選手のワンツーが強烈。フルトン選手の右ストレート。
(フルトン選手:9-10:井上選手)
6ラウンド:井上選手は左ジャブを突いて前に出る。フルトン選手も
左ジャブから組み立てる。井上選手はワンツー、左アッパー、
左フックから連打。
(フルトン選手:9-10:井上選手)
7ラウンド:井上選手が左ジャブからワンツー。フルトン選手の
パンチは届かない。井上選手がは左ボディストレート。
フルトン選手の右フック。井上選手が連打でロープに詰め、
右ストレート、左ボディ。フルトン選手は下がりながら手を出すが、
井上選手がロープに詰め右アッパー。
(フルトン選手:9-10:井上選手)
8ラウンド:井上選手が左ボディストレートから右を顔面に当てると、
フルトン選手がよろめきグローブをリングに着いたように見えたが、
ダウンのコールはなく井上選手が左フックで追撃しダウンのコール。
立ち上がったフルトン選手をコーナーに詰めて連打したところで、
レフェリーがストップした。1分14秒、TKOで井上選手が
新チャンピオンとなり4階級制覇。
ここまでの公式採点は69-64が2者、68-65が1者だった。
私は70-63だったけど・・・・。
井上選手の圧勝に終わった。まさにモンスターである。
日本の宝だわ。階級を上げた初戦で2本のベルトを手にした。
4団体制覇まちがいなし。