雀の手箱

折々の記録と墨彩画

若草山ドライブ

2010年11月15日 | 雀の足跡
 奈良を4時ごろ発つつもりでした。平城宮を展望するレストランで昼食の後、若草山には登ったことはないでしょう。と妹が言い出して突然の山登りになりました。

 土曜日の渋滞を避けて、奈良山越えのコースを採りました。万葉集にしばしば登場する大伴家持一族のゆかりの地です。

 途中、峠にある「翁舞」発祥の神社で、能楽に関係深い奈良豆比古神社(ならつひこ)にお詣りして行きました。前回は、転害門から般若寺を経て歩いてお参りした神社です。今も10月の例祭には、この舞殿で翁舞の奉納があるそうです。
 拝殿のすぐ裏手の谷に大楠があるというので、行ってみました。私は急な坂を降りることは出来ませんでしたが、上から眺めていても霊気の漂うパワー・スポットと感じました。


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 この3日間の私達の歩きを見ていて、多分、若草山に登るなら、秋晴れの今日が最後の機会と思ったのでしょう。私と弟とは六つ違いですが、妹と私では、一番上と一番下で20も齢が離れています。もうみんな年老いてきました。

 車で山頂近くまで登ることができます。知らなかったのですが、山頂には「鶯陵」と称される前方後円墳がありました。鹿もかなりの数がいて、煎餅をねだります。
 どのような方がこの眺望をほしいままにする地に眠っておいでなのでしょう。案内板には枕草子にも取り上げられているとありました。遠く生駒山系から、二上山まで見渡すことができ、眼下には東大寺の屋根の鴟尾が小さく光っていました。
 近鉄奈良駅で、妹夫妻に見送られ、8時半に帰着しました。


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