小春日和の穏やかな陽射に誘われて、門司港の出光美術館まで出かけました。
風邪の気はまだ残っていますが、奈良への旅で留守をしたこともあって、誘いを断れませんでした。
開館10周年記念の出光コレクションの第4回は「日本陶磁名品展」です。
縄文時代の火焔型土器から、奈良、平安を経て桃山までの古陶磁と、鍋島、古九谷、柿右衛門、そして近代の板谷波山までの出光自慢のコレクションが展示されていました。
絵唐津の柿文三耳壺は何度も見ていますがやはり目を惹きます。渋い唐津の土肌に墨だけで無造作に置かれる点が巧まない変化で力を感じます。(桃山時代 重文)
そのほか志野橋文茶碗。織部の千鳥の向う付けの絵変わりは、どれもモダンで緑の釉薬が上手く文様とマッチして現代風でした。
きらびやかな古九谷や、鍋島も勢いがあって美しく、いいものですが、やはり、私には桃山の志野や織部に目が行きます。鼠志野の草花文が青みを帯びた灰色の中にさっと描かれた本歌の前ではしばらく立ち止まっていました。よくこの図柄はお借りして絵付けをしました。
同じく桃山の絵唐津葦文の壺(水指)の別面には、蔦唐草が描かれているのに初めて気付き、迂闊ながら今日の収穫でした。好きな形、絵付けです。
仁清の色絵鶏の香合、色絵尺八の香合など珍しく拝見しました。チラシの重文・芥子文茶壺は、金、銀、赤の芥子が穏やかな張りをもつ大壺の造形の中で咲き誇っていました。
会場を出て、何時ものコースで、海峡の、本州と九州を繋ぐ関門橋のたもとで早鞆の急流を行き交う大型船を眺めながらしばらく散策して引揚げました。海峡の紅葉の盛りはもう1週間ほど先でしょう。
風邪の気はまだ残っていますが、奈良への旅で留守をしたこともあって、誘いを断れませんでした。
開館10周年記念の出光コレクションの第4回は「日本陶磁名品展」です。
縄文時代の火焔型土器から、奈良、平安を経て桃山までの古陶磁と、鍋島、古九谷、柿右衛門、そして近代の板谷波山までの出光自慢のコレクションが展示されていました。
絵唐津の柿文三耳壺は何度も見ていますがやはり目を惹きます。渋い唐津の土肌に墨だけで無造作に置かれる点が巧まない変化で力を感じます。(桃山時代 重文)
そのほか志野橋文茶碗。織部の千鳥の向う付けの絵変わりは、どれもモダンで緑の釉薬が上手く文様とマッチして現代風でした。
きらびやかな古九谷や、鍋島も勢いがあって美しく、いいものですが、やはり、私には桃山の志野や織部に目が行きます。鼠志野の草花文が青みを帯びた灰色の中にさっと描かれた本歌の前ではしばらく立ち止まっていました。よくこの図柄はお借りして絵付けをしました。
同じく桃山の絵唐津葦文の壺(水指)の別面には、蔦唐草が描かれているのに初めて気付き、迂闊ながら今日の収穫でした。好きな形、絵付けです。
仁清の色絵鶏の香合、色絵尺八の香合など珍しく拝見しました。チラシの重文・芥子文茶壺は、金、銀、赤の芥子が穏やかな張りをもつ大壺の造形の中で咲き誇っていました。
会場を出て、何時ものコースで、海峡の、本州と九州を繋ぐ関門橋のたもとで早鞆の急流を行き交う大型船を眺めながらしばらく散策して引揚げました。海峡の紅葉の盛りはもう1週間ほど先でしょう。