雀の手箱

折々の記録と墨彩画

芙蓉のかたち

2011年02月09日 | すずめの百踊り
 枯れた芙蓉が、種子を綿毛に包んでそそけた枝先に揺れる姿が面白くて、冬の季語として俳句に詠まれるのも尤もだと思い、先月の例会の折、剪定を終えたものを抱えて出かけました。


 皆さんに、次回までの宿題の課題として渡しました。
 約束どおり、今日の例会に各人各様の絵が構成されて提出されました。


 花のときの艶やかな姿が変じて種子を飛ばす枯れ芙蓉の最後の姿に人生を重ねてみた人、「卒塔婆小町」を連想した私同様に、「花の色は移りにけりな」の小野小町の百人一首が浮かんだという人、若い人はシュールな形から想いが拡がったようです。


 「何を表現したいかが先ずあって、形と色が選択される」と主張する同好との交流はありがたくも嬉しいひとときです。

 今日はどなたも提出の枚数が多かったので、落款を消して一部をUPします。