雀の手箱

折々の記録と墨彩画

今年の団扇

2015年07月28日 | できごと
 今年も例年のように、「夏のご挨拶」を持参する折に、添え物にする団扇を大量生産です。
 いつものように蟹や桔梗、瓢箪と例年の題材は仕事が早く、はかどります。

 毎年おなじ題材でも構図も手書きでは違ったものになりますから、許してもらえるのでしょうが、なるべく昨年と重ならないように注意して届けます。
 妹が送ってくれた唐招提寺の団扇撒きの団扇は、知らない人には何を描いてあるのか理解できないと思うので、これは自分で使うことにします。

 今年新しく登場した画題は、浪です。琳派誕生400年の今年ですから、屏風に描かれた波濤を手探りして何とか形にしました。まだ模索はつづけるつもりです。描いてみて、今更ながら北斎の一瞬をとらえる描写力に感嘆します。















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2 コメント

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そよ風 ()
2015-07-31 11:18:31
梅雨明けを喜ぶ間もなく猛暑続きですね。お体に障りませんように願っています。
 描くのも貰うのも、毎年の団扇が楽しみですね。使うのがもったいないような作品です。 自在に運ぶ筆の味わい… 素早い動きで、まるで生きているよう、 逃げ出しそうなのや ぶつぶつ何か言いたげな。 北斎の波が風をおこし のんびり瓢箪が揺れている。 猛暑のなかに、 そよ風が届きました。 ふくら雀さんの素敵なせかいがうまれています。  
 ありがたい団扇まきに、 斬新な影が引き立てています。 どれもステキなデザインです。
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我流の風で (ふくら雀)
2015-08-01 05:37:05
そよ風を呼べず暑苦しくなりそうなのもありますが、それも愛嬌でしょう。少しだけ肩の力が抜けてきたような気がしています。
自分の体力の限界にも開き直れるようになってきました。折り合いをつけてゆくしかないので。

蛙さんがお貰いになったあの瀟洒な気の利いた団扇のような雰囲気は憧れですが、所詮私には無理な世界ですので。

いつも温かい応援に感謝しています。
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