雀の手箱

折々の記録と墨彩画

緩んだタガ

2014年08月11日 | できごと



 八〇歳を期に、老い衰えた姿を曝すのはやめにし、「公の会合には出席をするのを遠慮する」という、自らに課していたはずの禁を破ってしまいました。

 やはり、臍を咬む思いでタガが緩んだのを反省することしきりでした。同窓会への誘いを受け、総会と違って同期だけの集まりで、しかも思い出多い期の人々。卒業以来初めての企画というので、つい懐かしさに、体調が良ければお会いして、人生を刻んだお顔を拝見したいものと、返事したのが間違いの元でした。

 お盆休みを控えて、病院が休みになるので予約がいっぱいの中をやりくりしての出席でした.食事がとれず体調も最悪でしたが、私も出るというので、遠く横浜や鹿児島から参会するという方たちに、不義理はできないとばかり強いての出席でした。
 自己紹介で語られる山坂の歩みもそれぞれで、どなたもいい顔に仕上がっていて、涙が出そうになりました。
 わたしの見苦しい挨拶のしどろも、いただいたカサブランカが、今は満開となって、その高い香りに吸収されて「あるがまま」の姿の老耄をさらしたのも、それはそれでよかったのかもしれないと思っています。


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2 コメント

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部首 オイカンムリ (渚一号)
2014-08-12 21:30:34
同窓会が公の場と言うのには少々疑問が・・、束になって老化INGの仲間を確認し、お互いホッとするのが主目的の非公式会合。普段着で参加できて、肩の凝らない場。
同じ年齢なら 老害を撒き散らすと批判される事は一切在りません。

しかし 元職場の同窓会はチト異質、年次差がある為。

ところで 参加者の方々は"老いを考える者”と言えるでしょうね。何故か部首”オイカンムリ”が3字も。
この3字以外に重要な字がありました。= 孝です。
老人を世話する子から出来たとか。ところがヤヤコシイ話があるんですね、この字の部首は子だと記す
漢和辞典も。
いずれにせよ 主宰はこの点 恵まれています。

自分を苛めず、 自分らしく 進みましょうよ。

通知簿と無縁の世代です。

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甲骨文字のオイガシラ (ふくら雀)
2014-08-13 04:45:48
久しぶりに思い出しました。甲骨文字のオイガシラは、背の曲がった老人が杖を突いている姿を横からみた様をあらわしているとか。それを子が背負っているのが孝。
お盆の帰省でにぎやかな家族団らんの風景がそこここで展開される季節ですね。

「老いを考える者」とは言いえて妙。いいきっかけを提供したと、以て瞑すべしでしょうね。

首の痛みが肩に来て、今は指のしびれに悩まされています。
そろそろパソコンも無理になってくるようです。
渚さんもご自愛なさってください。
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