左利きの私は、惣菜も酒の肴を中心にしたものです。なき舅が、酒豪と言っていいほどの酒好きで、当時は車の運転をする者は誰もいなかったので、一族が集まる法要などの折は、1升瓶が林立したものです。酒を商う家に育っただけに叔父たちも揃っていける口でした。みんな鬼籍に入り、今は昔の遠い物語となりましたが。
かつてのような脂っこいものは、手術以来口にしなくなった夫の食事に合わせるうち、こちらも大根や、煮びたしの茄子、里芋の含め煮などを心底おいしいと感じるようになってきました。酒量もめっきり落ちています。ウイスキーやワインから、今では量より質で、好みの銘柄のお酒や焼酎を少しだけでよくなりました。
変わって以前は見向きもしなかった甘いものに手が出るようになっています。洋菓子よりも和菓子を好んでいただきます。この変化は明らかに老化のもたらす自然現象なのだそうです。嗜好の変遷のおかげで、人生の楽しみの幅が広がった思いがしています。
酒量もめっきり… 甘いもの… 飲めないと人生を半分かそれ以下、 味わい尽くせないと肩身も狭く自問していた蛙です。
この変化は明らかに老化の… そうではありませんよ。 心ゆったり、よい作品がどんどん生まれてきますね。
ピーマンは微妙に位置を変えながら列んで個性的な作品、紅一点が美しいです。
艶のいい茄子紺 蔕のようす、自信に満ちたこの作品もすき。
こちらもお仲間に入れてもらえた安堵感で話も弾みます。
暑さ寒さのころあいの今、持ち時間が残り少なになった自覚から、せっせと片付けをしています。今日も大袋3個の捨てるものが出ました。それでも、どこが片付いたのかわからないくらいです。
墨彩だけは毎日続けています。茄子は実物より少しだけ小さいでしょうか。丸ごと煮びたしにする前にモデルを務めてもらいました。