教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

社会ニュース  社会  維新の「高校完全無償化」が教育を破壊する可能性も…目先の人気取りに偏った政策の“2つの問題点”

2024年01月14日 15時03分30秒 | ニュース


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社会ニュース  社会  維新の「高校完全無償化」が教育を破壊する可能性も…目先の人気取りに偏った政策の“2つの問題点”
維新の「高校完全無償化」が教育を破壊する可能性も…目先の人気取りに偏った政策の“2つの問題点”
2024/01/12 06:00文春オンライン
竹山 幸男2024/01/12
source : ノンフィクション出版
民主主義社会の根幹を揺るがす
 その第一は、助成と引き換えに私学経営の根幹である授業料に自治体が手を突っ込んで枠をはめ、私学への完全な価格統制に着手したことだ。こんな乱暴な政策は、私学教育が始まった明治維新以来なかったことではないだろうか。

 新しい日本の幕明けとなった明治期、福沢諭吉や新島襄といった先達たちが私財を投じて学校を開き、諸外国の先進的な教育を取り入れた。掲げられた建学の精神は、時代を超え現在に受け継がれている。

 さらに戦後、人口の急増と進学率の上昇に伴って公立の定員が追いつかなくなると、国は私学に公教育の一部を引き受けてもらう代わりに、経常経費を助成する仕組み(1975年の私立学校振興助成法等)を整えた。税金で賄う公立と、授業料と公的助成で賄う私立を車の両輪に、公教育を整備してきたのである。

 公教育の一翼を担う以上、自治体が助成を調整することに一定の合理性はある。だが、今回はその度を越していて、制度に参画しないなら助成を取り止めるという。半ば強制的に府の下請けに私学を置くような政策で、政治による教育支配は、民主主義社会の根幹を揺るがすものだ。

 さらに進んだ先の未来の絵姿とも重なりそうなのが、19年に開校した公設民営の中高一貫校で運営を受託した学校法人では、特色ある教育を実現するのに、持ち出しを強いられているとも聞く。

 価格にタガをはめ、公共施設の指定管理者の手法を教育にもあてはめて、コスト削減で間に合わせようとしている。この圧力は、今後、標準授業料をテコにして私学に向けられるかもしれない。無償化という耳触りのいいキャッチフレーズが、その危うさを見えにくくしている。

広がりつつある公立高校空白地帯
 第二の問題は、橋下氏の知事時代の言葉通り、維新は公私問わず学校間の人気競争を迫り続けていること。学校の淘汰による教育費削減の意図はあからさまで、結局「なんぼの得があるのか」という、コスパ発想なのだ。


実は、国や府の無償化導入後、少子化や景気低迷による生徒減に苦しんだ私学の経営が一息つけたのは事実だ。手厚い教育を求める層から私学志向が強まり、大阪の公立高校の数は減り続けてきた。

 それは、12年に成立した「府立学校条例」で、3年連続で1人でも定員割れをした高校は「再編整備」の対象とされた影響もある。これまで17校が募集停止になったほか、大阪府の22年度の入学者は私立は10年度比で6%増え、公立は2割減った。公立の中でも進学実績の高いトップ校に人気が偏り、二番手以下の人気はぐっと下がる。公立高校空白地帯が広がりつつあるのは教員の怠慢ではなく それは、12年に成立した「府立学校条例」で、3年連続で1人でも定員割れをした高校は「再編整備」の対象とされた影響もある。これまで17校が募集停止になったほか、大阪府の22年度の入学者は私立は10年度比で6%増え、公立は2割減った。公立の中でも進学実績の高いトップ校に人気が偏り、二番手以下の人気はぐっと下がる。公立高校空白地帯が広がりつつあるのは教員の怠慢ではなく、行政がそう誘導しているのだ。

目先の人気取りに偏った政策
 不人気校から廃止して公立の数を減らし、公務員としての教員の人件費や学校建設・維持費を大幅に削減する意図は明らかだ。少子化が進み、生徒募集が困難になれば、もともと公立よりお金のかけられていない私立にも募集停止の波は及ぶ。公立の重点校には傾斜をかけ税金を投じる一方、私立の教育充実の追加経費は、「自力で寄付を募れ」である。こうして教育の総コストを縮減させようとしているのではないか。

 特色ある教育やその質の向上には、充実した施設や優れた教職員が不可欠で費用もかかる。これまで私学は、先進性に期待して負担していただいた授業料をそこに投じ、新しい教育にチャレンジしてきた。その成果を取り込むことで、公教育全体もアップデートしてきたのだ。

 維新はいかなる公教育を作るのか、その本質論を語らないまま、目先の人気取りに偏った政策を推し進めている。万博、カジノなど大阪府財政全体の逼迫による不安要因もある中で、この先大きな痛手を被るのは未来の子どもたちである。

◆このコラムは、政治、経済からスポーツや芸能まで、世の中の事象を幅広く網羅した『文藝春秋オピニオン 2024年の論点100』に掲載されています。

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英米によるフーシ派への攻撃が続けば、その報復としてフーシ派は、イスラエルを直接攻撃すると宣言している。さらに「親パレスチナ」のイランやイラクは、欧州と戦うことも辞さない状況となる。

2024年01月14日 06時31分40秒 | 国際・政治

~ニュースにブログ~

 
英米によるフーシ派への攻撃が続けば、その報復としてフーシ派は、イスラエルを直接攻撃すると宣言している。さらに「親パレスチナ」のイランやイラクは、欧州と戦うことも辞さない状況となる。
2024年01月13日 09時26分43秒 | 政治

本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
英米によるフーシ派への攻撃が続けば、その報復としてフーシ派は、イスラエルを直接攻撃すると宣言している。さらに「親パレスチナ」のイランやイラクは、欧州と戦うことも辞さない状況となる。


◆〔特別情報1〕
 これは中東情勢に詳しい外国人記者からの特別情報である。
 日本が自民党の裏金事件による刷新会議が立ち上がり、自民党内部がヒートアップしている間、世界情勢は極めて大きく変わろうとしていた。
 米国のブリンケン国務長官が9日、イスラエルでネタニヤフ首相と会談し、パレスチナ自治区ガザで避難を余儀なくされた住民の帰還に向けて国連による調査を行うことで合意したと報道された。ハマスによる襲撃が起きた2023年10月7日以降、ブリンケン国務長官は、毎月のようにイスラエルを訪問しネタニヤフ首相と会談してきた。
菅前首相が「派閥解消」を発言し、自民党内は「刷新会議」で対立、喧嘩状態に突入。しかし結局「刷新本部」内の対立は、自民党「裏金事件」を煙に巻き、本質から目を背かせる働きをするだけのこととなる。
2024年01月11日 23時59分56秒 | 政治

本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
菅前首相が「派閥解消」を発言し、自民党内は「刷新会議」で対立、喧嘩状態に突入。しかし結局「刷新本部」内の対立は、自民党「裏金事件」を煙に巻き、本質から目を背かせる働きをするだけのこととなる。

◆〔特別情報1〕
 これは自民党二階派「志帥会」重鎮からの特別情報である。
 派閥の政治資金パーティーをめぐる問題を受け「政治刷新本部」が立ち上がったが、改革は何も出来ないだろう。企業献金をなくすとか、そのくらいのことをしないと、国民は納得しないだろう。しかし、そもそも自民党は、企業から献金をもらい、企業のために仕事をしてきた。それが自民党の民主主義の形として今日まで来た。しかし、それが「裏金の温床」となり、それが悪いということになった以上、「企業献金」をなくすというところまで切り込まないと「刷新」とはならない。しかし、いまの自民党にそこまで出来るかというと、出来ないだろう。
 菅前首相が、「派閥解消」を発言したことが話題になっている。麻生と茂木は「派閥解消」にその気はないので、自民党内は「刷新会議」で対立し、喧嘩状態に突入した。
 しかし結局、「刷新本部」内の対立は、自民党「裏金事件」を煙に巻いてウヤムヤにし、本質から目を背かせる働きをすることとなる。企業であれ団体であれ、パー券の収入と個々の議員への還流を、収支報告書に記載さえしていれば何も問題なかった。ところが記載しなかった。なぜ記載できなかったのか。そこに問題の本質がある。問題は、パー券による収入は記載できたとしても、そこからの支出が記載できないのだ。
羽田JAL・海保機衝突事故、究極の事故原因は安倍政権のもと、東京オリ・パラを控えて官邸主導でゴリ押し採用された「羽田新ルート」にたどりつく。オリ・パラ閉幕後も新ルートが採用され続けてきたのが原因だ。
2024年01月10日 23時59分58秒 | 政治

本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
羽田JAL・海保機衝突事故、究極の事故原因は、第2次安倍政権のもと、東京オリ・パラを控えて官邸主導でゴリ押し採用された「羽田新ルート」にたどりつく。オリ・パラ閉幕後も新ルートが採用され続けてきたのが原因だ。

◆〔特別情報1〕
 波乱の幕開けとなって令和6年、元日に発生した能登半島地震の状況に目を奪われている最中の1月2日、羽田空港で思いもよらない衝突事故が発生した。羽田空港Cの滑走路上で離陸許可を待つ小型機「海保機ボンバルディア300」に、着陸してきた大型機「日本航空(JAL)516便」が突っ込むという大惨事だった。
 ロイターは1月5日、「衝突した海保機、事故前24時間以内に震災対応で2回飛行=関係者」という見出しで、次のように報道している。
「2日に日本航空(JAL)(9201.T)機と衝突した海上保安庁の航空機が、事故前の24時間以内に2回、能登半島地震の対応で被災地方面へ派遣されていたことが分かった。年始で羽田空港が混雑する中、民間機の離発着の合間を縫って緊急フライトが複数回発生していたことになる。」
 日航516便は乗客・乗員379人全員が脱出したが、海保機は搭乗者6人中5人の死亡している。能登半島地震が起きていなければ、あってはならないはずの衝突事故も起きていなかったということだ。
 しかし、このあってはならない衝突事故だが、専門家の目から見ると実は、あながち想定外ということでもなかったようだ。
 衝突事故の原因を突き詰めていくと、結局は、安倍政権のもと、東京五輪・パラリンピックに合わせて発着枠を広げた「羽田新ルート」の採用にたどりついてしまうのだ。「新羽田飛行ルート」は、オリ・バラ閉幕後もルートを元に戻すことなく、そのまま採用され続けてきているところにあると言わざるを得ない。
 

能登半島地震から糸魚川静岡構造線地震、さらには南海トラフ巨大地震、そして首都直下地震へと誘発される可能性が高まったのか。想定される被害地域のキーワードは、「スマートシティ構想」と「半導体集積地」

2024年01月09日 23時59分21秒政治
本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
能登半島地震から糸魚川静岡構造線地震、さらには南海トラフ巨大地震、そして首都直下地震へと誘発される可能性が高まったのか。想定される被害地域のキーワードは、「スマートシティ構想」と「半導体集積地」

◆〔特別情報1〕
 波乱の幕開けとなった令和6年。1月1日に発生した最大震度7の能登半島地震は、能登地方で記録が残る1885年以降最大となったという。令和6年1月1日という日付から、「アメリカ同時多発テロ事件」の9.11、「東日本大震災」の3.11に続く、「能登半島地震」は6.11だとして、陰謀論的読み解きも出てきており、「陰謀論」の見立ては、早々にトレンド入りした。その主な理由は、被災地が「スマートシティ構想」であるという点で着目されている
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