中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ
2025.01.18 16:00マネーポストWEB
「キャベツ高騰!米不足!ってどこの話?」地方在住ライターは「全然そんなことない」、都会中心で報じるメディアの情報=全国の事実ではない
「都会の事実=全国の事実」のようになってしまうことが多い
メディア業界で働く者としての自戒も込めて言いますが、東京発のニュースが全国に流れるものだから、「都会の事実=全国の事実」のようになってしまうことが多いと感じます。たとえば、南海トラフ地震への備えや台風など天候不順が原因とされる昨年8月の「令和の米騒動」ですが、テレビがスーパーを取材し、空っぽの米の棚を映したことも影響し、全国で米が売り切れる事態になりました。「もうすぐ新米出るから慌てなさんな」なんて冷静な意見は聞く耳を持たれず、「備蓄をしなくては大変なことになる!」と米を買い占める人が続出したのです。
当時はペットボトルの水も軒並み売り切れになりました。アマゾンですら注文ができない状況で、東京に数週間出張で滞在していた私の妻は水を買うことができず、水道水をペットボトルに入れて飲んでいました。
米についてですが、米の生産が盛んな唐津ではスーパーの棚から米がなくなったのを見たことはありません。知り合いに米農家がいる人も多く、市価よりも安く仕入れることも可能なんですよ。30kg単位で「ほら、この玄米持って行きな!」なんて農家から言われることすらある。だから、米不足とキャベツ高騰については「全国的な扱いのようにしないでもらえるかな……」とも思います。豊富に在庫がある場所も取材をし、そこの情報もメディアは流すべきでしょう。
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